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2015 年度 実績報告書

ペアプログラミング手法を用いた学生実験を効果的に支援するための「Exナビ」の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15H00351
研究機関釧路工業高等専門学校

研究代表者

稲守 栄  釧路工業高等専門学校, 教育研究支援センター, 技術職員

研究期間 (年度) 2015
キーワードプロジェクト型学習 / ペアプログランミング / 拡張現実
研究実績の概要

【目的】
本研究では, ペアプログラミング手法を用いた学生実験を効率的に支援するための「Exナビ」の開発を行った. これまで開発運用してきたプロジェクト型学習教材を用いることで, 多くの学習者が主体的に実験に取り組み, 問題解決能力を向上させることができた. しかし, 一部の学習者は, 実験に興味を持っているが, 課題達成に貢献できずにいた. 原因として, 取り組む事柄を理解するのが早い学習者が課題達成をさせてしまっていた. そこで, この問題点を改善させるため, 従来のグループ学習にペアプログラミング手法を導入し, 学習者を効率的に支援できる新しい学生実験方法を提案した.
【計画と開発】
ペアプログラミング手法を導入するために開発した支援システム「Exナビ」の機能について説明する.
1. かざす情報表示機能
学習教材には様々な配線を行う必要がある. そこで, タブレットを学習教材に取り付けたARマーカーにかざすと, タブレット上で必要な実体配線図が表示される. また, 実験指導書ではわかりにくかった配線図も, 画面上で機能別に配線の色分けをする. これにより, ドライバー役は配線に対する指示ミスを軽減できる.
2. アドバイス機能
この機能は, 実験課題を達成させるために必要な事柄をタブレット上で表示させる. 課題達成に必要な基礎理論を, ドライバー役はアドバイス群から選択し, 選択されたアドバイスは, アニメーションなどにより説明が画面上で表示される. これにより, ドライバー役は直感的に理解し, ナビゲータ役に指示することができる.
【装置および全体の評価】
本システムを学生実験に導入した結果, 従来のグループ学習よりも効率的に, 実験課題に取り組むことができていた. 使用した学習者からも, それぞれの機能を上手に利用することで, 実験に取り組みやすかったと評価があった. 今回は部分的な導入であったが, 今後は長期的に導入し, 学習効果について検討していく.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ペアプログラミング手法を用いた学生実験を効果的に支援するためのExナビの開発と実践2015

    • 著者名/発表者名
      稲守 栄・千田 和範・野口 孝文
    • 学会等名
      電子情報通信学会 教育工学研究会
    • 発表場所
      木更津高専(千葉県)
    • 年月日
      2015-11-20
  • [学会発表] ペアプログラミング手法を用いた学生実験を効果的に支援するための「Exナビ」の開発2015

    • 著者名/発表者名
      稲守 栄・千田 和範・野口 孝文
    • 学会等名
      教育システム情報学会 第40回JSISE全国大会
    • 発表場所
      徳島大学(徳島県)
    • 年月日
      2015-09-01 – 2015-09-03

URL: 

公開日: 2016-12-27  

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