富山高等専門学校では、教育研究用に太陽光パネルを屋上に設置し専用システムに発電量データを蓄積している。一方で、本校には他に電力メーターや温度・湿度センサーなどが存在し、それぞれのシステム・メーターが独自形式でデータを提供している。 本研究・開発では、本校に散在する各種のシステム・メーター情報のフォーマットを統一データベースに集約することで、エネルギーマネージメントシステムを構築するために必要となる統合データベースシステムの開発を試みた。 異なるシステム・メーターのデータのフォーマットを統一し、データベースに記録するために、統合データベースサーバーに、次の処理を行うプログラムをインストールし、定期的に自動実行させた。 [太陽光パネル]Webページにリアルタイムの発電量を表示している。発電量が表示されているWebページ(HTML)を解析し、発電量を取得する。 [温度・湿度センサー]XMLファイルにリアルタイムの数値が保存されている。XMLファイルを解析し、温度および湿度を取得する。 [照度]A/Dコンバーターによって変換された電圧値が出力されている。小型コンピューターに電圧値を照度に変換しWebサーバーでさせた上で、Webページを解析し、照度を取得する。 [電力使用量]FTPサーバー上にCSVファイルとして記録されている。FTPサーバーにログインしCSVファイルの最新行に記録されている最新データを解析し、電力使用量を取得する。 本方式は、集約するデータの種類を追加することも容易な方式となっているため、今後は風向・風速なども取得したい。 将来的には、統合データベースを、ビッグデータ等と連携させ、学校運営の効率化などに寄与できるシステムとなるよう機能追加・改善を計画している。
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