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2015 年度 実績報告書

グルコース測定法で誤差を生じる薬剤の調査とその回避法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15H00615
研究機関東京大学

研究代表者

久米 幸夫  東京大学, 医学部附属病院, 主任臨床検査技師

研究期間 (年度) 2015
キーワードグルコース測定 / 電極還元法 / 薬剤の影響
研究実績の概要

研究目的
血中グルコース濃度は、糖尿病の診断は、血中グルコース濃度がわずかにずれるだけで、「糖尿病型」、「境界型」、「正常型」の診断が変わることがあるので、その測定には、他の検査項目と比較して、より高い正確性と精密性が求められている。
申請者は、今まで報告事例がなかった薬剤(ハイドロキシウレア)でグルコース電極測定法に影響を与えたと考えられた事例について経験した(2014年臨床化学会学術集会にて発表)。また, 今回の検討では、ハイドロキシウレアの分子量の低さ、高い還元性が、このような測定系に与えた要因と考えた。そして、グルコース電極測定法に影響を与える可能性のある様々な薬剤についても検討を行い、最終的には、それらの薬剤の測定系に対する影響の回避法の開発につなげることを本研究の目的とした。
研究方法
グルコースオキシダーゼ電極法における薬剤の影響ついて、以下の検討を行った。
1、ハイドキシウレア標準物質をグルコース液に添加し、グルコース濃度を測定することで測定系への影響の程度を調べた。
2、ハイドキシウレア標準物質を人の血清に添加し、グルコース濃度が変化するかを調べた。
3、ハイドキシウレア投与中の患者検体を別法(ヘキソキナーゼ法)とグルコース電極測定法とで比較した。
4、簡便なハイドキシウレア濃度の測定法の確立した。(HPLC-UV法)
5、4の測定法を利用しグルコースオキシダーゼ電極法におけるハイドキシウレアの影響の要因を検討した。
研究成果
申請者の開発したHPLC-UV法を用いて、測定系に用いられている酵素膜をハイドキシウレアが通過する現象を確認した。そして酵素膜孔の大きさを調整する事によりグルコース測定系にハイドキシウレアの影響を回避できる可能性を見出した。また、グルコース測定系に影響を与えうるその他薬剤は認められていない。
(IFBLS 2016に発表予定)

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The influence of Hydroxyurea on the Measurement for Glucose oxidase hydrogen peroxide electrode method2016

    • 著者名/発表者名
      Yukio Kume
    • 学会等名
      The 32nd World Congress of Biomedical Laboratory Scicense
    • 発表場所
      Kobe Japan
    • 年月日
      2016-08-31 – 2016-09-04

URL: 

公開日: 2016-12-27  

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