研究課題
本研究では,健康な状態から介護・医療を受けるまでのケアを高齢者に提供する介護コンシェルジュエージェントを構築するために,(1)安心・安全ケア技術(事故予防と認知症発見技術),(2)健康改善ケア技術(生活行動改善と動機づけ技術),(3)快適介護ケア技術(好みの介護理解技術)を探究するとともに,(4)プライマリケア(総合性と受診のしやすさに基づく地域の保健医療福祉ケア)の観点から,在宅・介護施設・病院に受け入れられる介護コンシェルジュシステムの可能性と問題点を整理することを目指す.その目的達成に向けて平成30年度では,(1)に関しては高齢者の日常生活行動に加え,機能的自立度を推定する手法を考案し,その長期的な変化を観察することで事故予防および生活不活発病などの早期発見を実現した.また,(2)に関しては高齢者が健康機器を継続的に使用するための効果的な計測結果の表示方法を検討し,内発的動機づけを促す方法を見出すとともに,(3)に関しては好みの介護に向けた心地よい手触りに関して,好みの個人差を分析した.最後に,(4)に関してはプライマリケアに向けた臨床研究に向け,倫理委員会の承認と協力施設の同意を得た.学会活動としては,AAAI 2019 Spring Symposiumにて“Interpretable AI for Well-being: Understanding Cognitive Bias and Social Embeddedness”というシンポジウムを開催し,計測自動制御学会の第8回賢さの先端研究会にて招待講演を実施するとともに,英文ジャーナル(JACIII)の論文賞を受賞した.さらに,我々の成果が徐々に認知されるにつれて,順天堂大学の医学部から本研究に関する講義の依頼を受け,科学技術支援機構の新技術説明会においても,本研究で見出した特許を紹介することが決まった.
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (29件) (うち国際学会 15件、 招待講演 3件) 産業財産権 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
SICE Journal of Control, Measurement, and System Integration (JCMSI)
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