研究課題/領域番号 |
15H01749
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境リスク制御・評価
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研究機関 | 横浜薬科大学 (2018) 国立研究開発法人国立環境研究所 (2015-2017) |
研究代表者 |
福田 秀子 (曽根秀子) 横浜薬科大学, 薬学部, 教授 (60280715)
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研究分担者 |
伊藤 智彦 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康研究センター, 主任研究員 (60391067)
桂 真理 東京大学, アイソトープ総合センター, 特任助教 (30436571)
藤渕 航 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (60273512)
大鐘 潤 明治大学, 農学部, 専任准教授 (50313078)
中尾 洋一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60282696)
阿部 訓也 国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソース研究センター, チームリーダー (40240915)
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研究協力者 |
南齋 ひろ子
近藤 昌代
鈴木 伸之介
大塚 悟史
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | エピジェネティック / 化学物質管理 / 影響評価 / 有害物質 / 幹細胞 / 毒性予測 / 放射線 |
研究成果の概要 |
多能性幹細胞ヒトiPS細胞を用いて、DNA及びヒストンメチル化修飾を指標としたエピジェネティック状態を可視的に検出する方法を開発した。135種の化学物質を解析し、エピジェネティック毒性の検出を行った。低線量放射線の照射によるヒトiPS細胞の網膜神経節細胞への分化に対する影響を調べた。疾患原因遺伝子のプロモーター領域でのDNAメチル化変動を特異的DNA配列の解析により詳細に調べた。分化度の違いによるエピジェネティック状態の差を検出できる手法も開発した。これらの結果は、多能性幹細胞を用いたエピジェネティック活性の迅速な検出により、化学物質や環境要因の初期イベントを把握し後発の影響予測に活用できる。
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自由記述の分野 |
環境毒性学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エピジェネティック変異の検出は、生体が化学物質に曝露されゲノムで誘発される早期なかく乱イベントを検出するものである。未だ曝露・影響の実態が把握されていない化学物質は、環境中に多く存在する現状では、未然予防の観点からヒト健康影響や野生動物の健常な環境を確保するシステムの開発が不可欠である。特に、世代を受け継いで刻印される影響を有するであろう物質の把握のためには、DNA(CpG)メチル化、ヒストン修飾の2指標をエンドポイントとした簡易検出系の開発が必要である。このことが、毒性発現メカニズムを基軸としたシステムの開発につながり、精緻な化学物質管理に有用な情報が提供できる点が学術的に価値がある。
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