研究課題
1)Endogonaceae科の新種と新属の記載を行なった.カキシメジを系統解析で4クレードに識別し,このうち1クレードがウスタル酸を生成していた.アンズタケ菌根苗を野外移植し,実体発生に成功した.黒トリュフ菌根苗の二次感染苗作出に成功した.(山田)2)酸素ラジカル吸収能及びTLCのスポットを指標にヒメマツタケ菌糸体メタノール抽出物の成分検索を行い,複数の活性画分を得た.(藤田) アンズタケ子実体熱水抽出物は,正常皮膚角化細胞のTLR2誘導性IL-8とTNF-αの発現を抑制した.(河原)3)作出したヒメマツタケ交配株から,既存系統よりも有意にラジカル消去活性が高い株を選抜した。ラジカル消去に関与する主な活性物質は,分子量1,000以下で比較的極性が低かった。クリタケ交配株から,髙収量性1株と大型子実体形成2株を選抜し原木栽培を行った結果, 2~3夏経過後に発生した。(福田) cAMPを5'-AMPに変換するcAMPホスホジエテラーゼ高発現ウシグソヒトヨタケ菌株は,PDE高発現によって完全子実体形成時にcAMPが増加せず子実体形成も遅延した。REMI形質転換で8~9%エタノールに耐性のスエヒロタケ変異株を9菌株獲得し,うち2菌株でエタノール生産量が親株の約1.5倍に増加した.(千)4)アーバスキュラー菌根菌やEndogone属,Mortierella属の近縁種のゲノム情報を取得し詳細な解析を行い,系統関係を特定した.また,アーバスキュラー菌根菌の純粋培養技術の開発した.(齋藤)5)農学部で開催した勉強会等にて,きのこの資源利用に関するアンケート調査を行い分析した.(関) 長野県南信地域のマツタケ生産・流通に関して調査した結果,豊丘村の生産量が全体の80%を占め,生産量と平均価格は豊作年と凶作年で相反し,出荷地域は中京圏が多かった。(植木)
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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