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2018 年度 実績報告書

メカニクスとトポロジーの複合化による細胞分化制御メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 15H01800
研究機関東京大学

研究代表者

牛田 多加志  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (50323522)

研究分担者 古川 克子  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (90343144)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード細胞分化コントロール
研究実績の概要

本研究では,分化コントロールのためのトポロジカル表面の創製および引張応力負荷技術の開発を並行して進め,それらの技術を統合することによりメカニクスとトポロジーの複合化システムの開発を進めた.そして,これらのシステムを用いて,主に骨髄性幹細胞を新規に作製したトポロジカル表面上で培養し,動的な引張応力負荷実験を実施し,それらの実験結果を総合して,メカニクスとトポロジーを複合化させたシステムの開発および総合的評価を行うことを目標とした.今年度は,その中で特に破骨細胞の分化コントロールについて集中的に研究を進めた.具体的には,格子間の距離を変化させたマイクロオーダーの格子状パターンをPDMSを用いて作製し,その表面を表面プラズマ処理,細胞接着因子のコーティングすることにより,そのパターン上でラット骨髄由来細胞を培養した.培養した骨髄由来細胞は作製したパターン上で融合し破骨細胞に分化することを確認した.その時の格子パターン別の分化傾向を,ぞれぞれの表面で分化・融合した破骨細胞の遺伝子発現評価,免疫染色評価などの評価手法を用いて,検証した.そして,細胞接着斑の形成やそれに関連する分子の構成,それらの分子により引き起こされるシグナルについて多角的に検証を加えた.その結果,特定の格子パターン幅の上で培養した骨髄由来細胞から破骨細胞への分化が有意に促進されることが示された.再生医療における骨再生は,骨形成の主役である骨芽細胞に着目して研究が進められているが,骨形成は骨吸収とリンクしており,まず始めに骨吸収ありきの骨再生研究も着目されている.この視点において,骨髄由来幹細胞を如何に破骨細胞に分化コントロールするかという観点での本研究は重要な知見を示したと考えられる.

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件)

  • [雑誌論文] Loss of microRNA-23-27-24 clusters in skeletal muscle is not influential in skeletal muscle development and exercise-induced muscle adaptation2019

    • 著者名/発表者名
      Minjung Lee, Shogo Wada, Satoshi Oikawa, Katsuhiko Suzuki, Takashi Ushida, Takayuki Akimoto
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 9 ページ: 1092-1 - 12

    • DOI

      http://doi.org/10.1038/s41598-018-37765-3

    • 査読あり
  • [学会発表] DNA breaks in chondrocyte progenitor cells under cyclic hydrostatic pressure2018

    • 著者名/発表者名
      Koichiro Maki, Katsuko Furukawa, Takashi Ushida
    • 学会等名
      8th World Congress of Biomechanics
    • 国際学会
  • [学会発表] High hydrostatic pressure induces Fos expression in chondrocyte precursor cells via a Src/PKC/ERK/Elk1-dependent pathway2018

    • 著者名/発表者名
      Kevin Montagne, Katsuko Furukawa, Takashi Ushida
    • 学会等名
      8th World Congress of Biomechanics
    • 国際学会
  • [学会発表] ro-osteoarthritic gene expression changes in chondrocyte precursor cells evoked by high hydrostatic pressure2018

    • 著者名/発表者名
      Kevin Montagne, Yasuko Onuma, Yuzuru Ito, Yasuhiko Aiki, Katsuko Furukawa, Takashi Ushida
    • 学会等名
      8th World Congress of Biomechanics
    • 国際学会
  • [学会発表] In vitro 組織培養モデルを用いた関節軟骨の成熟過程に対する周期的静水圧の影響2018

    • 著者名/発表者名
      Chang Minki,牛田 多加志,古川 克子
    • 学会等名
      日本機械学会2018年度年次大会
  • [学会発表] 破骨細胞の分化過程における線状の微細表面構造の効果2018

    • 著者名/発表者名
      EONG HEONU),KIM DAIN,牛田 多加志,古川 克子
    • 学会等名
      日本機械学会第31回バイオエンジニアリング講演会
  • [学会発表] 軟骨前駆細胞における過大静水圧刺激による初期応答遺伝子Fosの変動の検討2018

    • 著者名/発表者名
      MONTAGNE KEVIN, 小林 秀行, 古川 克子, 牛田 多加志
    • 学会等名
      日本機械学会第31回バイオエンジニアリング講演会

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公開日: 2019-12-27  

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