研究課題
本研究の目的は,乳幼児期の子ども(0~6歳児)を持つ共働き夫婦を対象として,ワーク・ライフ・バランスに注目した健康支援プログラムを新たに開発し,その有効性を大規模な無作為化比較試験によって評価することである。4年目にあたる平成30年度では,以下の成果を得ることができた。1. 全国7地域でプログラムを実施するファシリテーターを養成するためのトレーニングを平成30年6月と9月の2回実施した。研修では,TWIN studyの概要,WLBプログラムの内容,研修の進め方などについて情報提供したうえで,研修内容や進め方に関するブラッシュアップに向けて意見交換を行った。2. プログラム内容を確定した。1回3時間×2回の参加型研修とし,講義,個人ワーク,グループワークから構成した。研修ではパワーポイントとそのハンドアウト,新たに作成したテキストのほか,復習用にパイロット研究で作成したeラーニングを行うことにした。これらの情報を集約したWEBサイトも新規に作成した。3. 研究プロトコルを確定して臨床試験登録(UMIN000034201)を行うとともに,倫理審査を申請し承認を得た。4. 全国7地域ごとに研究参加者のリクルートを行った。具体的には,地域ごとに説明会を実施し,参加への同意が得られた対象者を地域ごとに性別を層別化し無作為に介入群/待機群に割り付け,研修を実施した。5. 広島地区については,平成30年夏の豪雨災害でリクルートを行えなかったため,平成31年度に長野地区を追加しリクルートと研修を行った(平成31年度への繰越制度を適用)。
2: おおむね順調に進展している
平成30年度では,研修を予定していた7地域のうち1地域(広島地区)で豪雨災害のためにリクルートできなかった。そのため,繰越制度を適用することで,平成31年度に長野地区で研修を追加実施でき,計画どおり研修を実施することができた。
平成31年度では,全国7地域において待機群の研修を行う。また,介入前,介入直後,介入終了3ヶ月後の3時点の調査終了後にデータ解析を行い,介入効果を定量的に明らかにする。
すべて 2018 その他
すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 3件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Community, Work & Family
巻: 22 ページ: 267-283
10.1080/13668803.2018.1471588
International Journal of Environmental Research and Public Health
巻: 15 ページ: pii:E2044
10.3390/ijerph15092044
Medicine
巻: 97 ページ: e13530
10.1097/MD.0000000000013530
社会精神医学
巻: 27 ページ: 166-174
産業精神保健
巻: 26(特別号) ページ: 4~7
労働の科学
巻: 73 ページ: 462-465
ナーシングビジネス
巻: 12 ページ: 872-877
産業ストレス研究
巻: 25 ページ: 389-392
https://hp3.jp/twin/