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2019 年度 実績報告書

現代美術の保存と修復――その理念・方法・情報のネットワーク構築のために

研究課題

研究課題/領域番号 15H01871
研究機関京都大学

研究代表者

岡田 温司  京都大学, 人間・環境学研究科, 名誉教授 (50177044)

研究分担者 渡部 葉子  慶應義塾大学, アート・センター(三田), 教授 (00439225)
青山 勝  大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (10319832)
金井 直  信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (10456494)
上村 博  京都造形芸術大学, 芸術学部, 教授 (20232796)
前川 修  神戸大学, 人文学研究科, 教授 (20300254)
並木 誠士  京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (50211446)
池田 祐子  独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究員 (50270492)
平芳 幸浩  京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (50332193)
山下 俊介  北海道大学, 総合博物館, 資料部研究員 (50444451)
篠原 資明  京都大学, 人間・環境学研究科, 名誉教授 (60135499)
塚田 全彦  東京藝術大学, 大学院美術研究科, 教授 (60265204)
藤本 かおり (田口かおり)  東海大学, 創造科学技術研究機構, 特任講師 (60739986)
石谷 治寛  京都市立芸術大学, 芸術資源研究センター, 非常勤講師 (70411311)
加治屋 健司  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70453214)
橋本 梓  独立行政法人国立美術館国立国際美術館, その他部局等, 研究員(移行) (70524073)
桝田 倫広  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 主任研究員 (70600881)
秋庭 史典  名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (80252401)
池野 絢子  京都造形芸術大学, 芸術学部, 准教授 (80748393)
牧口 千夏  独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, 学芸課, 主任研究員 (90443465)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード現代美術 / 修復・保存 / ドキュメンテーション / 時間・経年変化 / ミクスドメディア / 再制作と展示
研究実績の概要

2019年4月から約二か月間、京都大学総合博物館にて、現代美術の保存・修復に特化した展覧会『タイムライン―時間に触れるためのいくつかの方法』を開催した。これは、京都出身の現代美術家、井田照一の繊細な作品を中心に、これに呼応する若い作家たちの「時間・保存・展示」をテーマにした作品(立体、平面、ミクスドメディア等)を集めたもので、学生を中心に広く一般観客の問題意識を喚起させた。なお井田照一の作品は、本科研のメンバーである田口かおりによって調査・修復されたものである。またこの展覧会に合わせて2回のシンポジウム、『タイムライン展解題』と『タイムライン展を振り返る―現代美術のほぞん・修復・記録をめぐって』が公開で開催され、活発な議論が展開された。
京都工繊大学では、コレクションの近代日本のポスターの現況と今後の保存対策などについて調査がおこなわれた。
2020年2月には、京都国立近代美術館にて、科研の主催で「萌えいずる声」という公開シンポジウムを開催し、聴覚障がい者にとって芸術鑑賞や制作体験がいかなる意味と可能性をもっているかについて、ビデオの上映も交えて、講演と討論を行った。
さらに、2020年3月には、研究成果報告書『現代美術の保存と修復―その理念・方法・情報のネットワーク構築のために』を作成し、美術館や大学をはじめとして、各関連機関に配布した。この報告書は、海外の協力者の寄稿4篇を含めて、合計23篇の論文をおさめたもので、A4判で全216ページからなる。さらに、当科研の主催で開催されたシンポジウムの報告記録も含む。
また2019年度は当初、イタリアからの専門家を交えた国際シンポジウムが企画されていたが、コロナ禍で実現不可能となり、2020年度に延長の申請手続きを行った。しかし、コロナ禍が収まることなく、やはり実現不可能となったため、各自がそれぞれ関連のテーマで研究を継続した。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (7件)

  • [雑誌論文] 1816年のニセフォール・ニエプスの手紙から2020

    • 著者名/発表者名
      青山勝
    • 雑誌名

      藝術文化研究

      巻: 24 ページ: 131-46

  • [雑誌論文] 非色から分与へ ピエロ・マンゾーニの10年2020

    • 著者名/発表者名
      金井直
    • 雑誌名

      ピエロ・マンゾーニ日本事始

      巻: 1 ページ: 21-37

  • [雑誌論文] 雑誌『カメラ・ワーク』における分離派的なるものと日本的なるものの交差について2019

    • 著者名/発表者名
      池田祐子
    • 雑誌名

      京都国立近代美術館研究論集『CROSS SECTIONS』

      巻: 9 ページ: 2‐17

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ユリウス・マイアー=グレーフェと〈装飾美術〉2019

    • 著者名/発表者名
      池田祐子
    • 雑誌名

      美術フォーラム21

      巻: 40 ページ: 65‐73

  • [雑誌論文] 絵画化する装飾 カラーフィールド絵画とそのデザインの文脈2019

    • 著者名/発表者名
      加治屋健司
    • 雑誌名

      美術フォーラム21

      巻: 40 ページ: 74‐80

  • [学会発表] Keynote Panel: The Power of Objects: Practices and Prospects of Object-Based Learning2019

    • 著者名/発表者名
      WATABE Yoko
    • 学会等名
      UMAC Tokyo Seminar, University Museums and Collections, International Council of Museums
    • 招待講演
  • [図書] 日本現代美術とマルセル・デュシャン2021

    • 著者名/発表者名
      平芳幸浩
    • 総ページ数
      348
    • 出版者
      思文閣出版
    • ISBN
      978-4-7842-2011-3
  • [図書] 古典主義再考Ⅱ 前衛美術と「古典」(木俣元一・松井裕美編)2021

    • 著者名/発表者名
      池野絢子(共著)
    • 総ページ数
      312
    • 出版者
      中央公論美術出版
    • ISBN
      978-4805508879
  • [図書] イメージのヴァナキュラー 写真論講義:実例編2020

    • 著者名/発表者名
      前川修
    • 総ページ数
      296
    • 出版者
      東京大学出版会
    • ISBN
      978-4130101455
  • [図書] 絵の幸福ーシタラトモアキ論2020

    • 著者名/発表者名
      秋庭史典(共著)
    • 総ページ数
      5-109
    • 出版者
      みすず書房
    • ISBN
      978-4622089322
  • [図書] イタリア芸術のプリズム2020

    • 著者名/発表者名
      岡田温司
    • 総ページ数
      220
    • 出版者
      平凡社
    • ISBN
      978-4582479065
  • [図書] 西洋美術とレイシズム2020

    • 著者名/発表者名
      岡田温司
    • 総ページ数
      191
    • 出版者
      筑摩書房
    • ISBN
      978-4480683908
  • [図書] 映画と黙示録2019

    • 著者名/発表者名
      岡田温司
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      みすず書房
    • ISBN
      978-4622088738

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公開日: 2021-12-27  

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