• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

日本古典籍における表記情報学の発展的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15H01875
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

今西 裕一郎  国文学研究資料館, その他部局等, 名誉教授 (90046219)

研究分担者 小山 順子  国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (20454796)
神作 研一  国文学研究資料館, 研究部, 教授 (30267893)
落合 博志  国文学研究資料館, 研究部, 教授 (50224259)
入口 敦志  国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (80243872)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード日本古典籍 / 表記 / 文字 / 書誌用語 / 古典籍インターフェース
研究実績の概要

国内外において、研究成果を発表するとともに、研究会やセミナーを通して多くの研究者と討論を交わし、情報収集を行いつつ本研究に関わる成果を挙げることができた。論文・学会発表・図書等による研究成果の発表については、別掲の通りである。
本科研の課題である日本古典籍の表記情報の研究のため、国内外において古典籍の調査を実施した。国内においては、東京大学駒場図書館・西尾市立図書館岩瀬文庫・金城学院大学図書館・藤園堂文庫・本居宣長記念館・叡山文庫・奈良県立図書情報館・神戸女子大学古典芸能研究センター・岡山大学附属中央図書館等、国外においては、カリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館(2017年8月及び2018年3月)・ホノルル美術館(2018年3月)等である。
ホノルル美術館の調査の際、ハワイ大学マノア校と共催で、同大学の教員・学生を対象とした日本古典籍に関するセミナー(2018年3月1日)を開催し、日本古典籍の書誌や表記について意見交換を行った。
表記情報学の教育・普及のため、「初中等学校における古典教育」をテーマとする研究会(2017年9月11日)を国文学研究資料館で行ったほか、立川市キッズドリームチャレンジにおける小学生へのくずし字入門レクチャー(2017年7月28日)・江戸川区立子ども未来館の夏休み応援プロジェクト「読めるかな?書けるかな?くずし字で遊ぶ 百人一首」(2017年8月22日)に参加し、くずし字の手ほどきを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本科研の基礎となる日本古典籍の調査については、年度当初に計画した箇所が所蔵者の都合により当該年度に実施できなかった例などもあるものの、国内・国外を通して毎年度おおむね着実に進めている。
海外における日本古典籍のワークショップ(セミナー)も、平成28年度のホノルル美術館・カリフォルニア大学バークレー校、平成29年度のホノルル美術館と、毎年続けて実施し、現地の研究者や学生との討議を通して、表記情報や書誌について研究を深める機会を得ている。
また表記情報の教育・普及に関する研究会等を毎年度実施しているほか、本科研を踏まえた成果発表を論文等の形で毎年度積み重ねている。
以上により、(2)の評価とした。

今後の研究の推進方策

基本的には昨年度までと同様、日本古典籍の表記情報の調査、それを踏まえた表記情報の研究、その教育・普及への応用、を軸に進めて行く。カリフォルニア大学バークレー校における日本古典籍の調査とワークショップ(セミナー)を継続し、北米の研究者・ライブラリアンとの交流を通して書誌用語の国際化を図る。

  • 研究成果

    (18件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 6件、 招待講演 8件) 図書 (7件)

  • [雑誌論文] ホノルル美術館蔵リチャードレインコレクションの意義─整版本『大坂物語』20点の比較からわかること─2017

    • 著者名/発表者名
      入口敦志
    • 雑誌名

      国文研ニューズ

      巻: 48 ページ: 4-5

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 写本について ―写記(奥書)と識語―2018

    • 著者名/発表者名
      落合博志
    • 学会等名
      日本古典籍セミナーホノルル2018
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 刊本について―刊記―2018

    • 著者名/発表者名
      神作研一
    • 学会等名
      日本古典籍セミナーホノルル2018
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 日中韓刊本の様式について ―レインコレクションを例に―2018

    • 著者名/発表者名
      入口敦志
    • 学会等名
      日本古典籍セミナーホノルル2018
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 「もののあわれ」と冷泉帝2017

    • 著者名/発表者名
      今西祐一郎
    • 学会等名
      第34回 鈴屋学会大会公開講演会
    • 招待講演
  • [学会発表] 『古今集』は女手で書かれたか2017

    • 著者名/発表者名
      今西祐一郎
    • 学会等名
      中古文学会関西部会第46回例会
  • [学会発表] 絵入り本とテキスト(本文)2017

    • 著者名/発表者名
      今西祐一郎
    • 学会等名
      2017年度四川外国語大学日本古典文学講演会
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 表記の思想─漢字・カタカナ、ひらがな─2017

    • 著者名/発表者名
      入口敦志
    • 学会等名
      中京大学学友会春季大会公開講演会
    • 招待講演
  • [学会発表] 表記の思想─漢字・カタカナ、ひらがな─2017

    • 著者名/発表者名
      入口敦志
    • 学会等名
      2017年度四川外国語大学日本古典文学講演会
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 元興寺願暁撰『内外万物縁起章』について―新出上巻の紹介―2017

    • 著者名/発表者名
      落合博志
    • 学会等名
      国際仏教学大学院大学日本古写経研究所平成29年度第2回公開研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 古典の普及・教育と漫画2017

    • 著者名/発表者名
      小山順子
    • 学会等名
      第3回日本語の歴史的典籍国際研究集会
    • 国際学会
  • [図書] 源氏物語32018

    • 著者名/発表者名
      今西 祐一郎、大朝 雄二、室伏 信助、島津 久基、柳井 滋、紫式部、藤井 貞和、鈴木 日出男
    • 総ページ数
      571
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      9784003510179
  • [図書] 中世古今和歌集注釈の世界―毘沙門堂本古今集注をひもとく2018

    • 著者名/発表者名
      山本登朗 落合博志 舟見一哉 蔦清行 岡﨑真紀子 景井詳雅 濵中祐子 鈴木英之 松本大 大谷節子 浅田徹 舘野文昭 野上潤一 橋本正俊 海野圭介 小山順子
    • 総ページ数
      704
    • 出版者
      勉誠出版
    • ISBN
      9784585291589
  • [図書] 源氏物語 12017

    • 著者名/発表者名
      今西 祐一郎、大朝 雄二、室伏 信助、柳井 滋、紫式部、藤井 貞和、鈴木 日出男
    • 総ページ数
      612
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      9784003510155
  • [図書] 源氏物語 22017

    • 著者名/発表者名
      今西 祐一郎、大朝 雄二、室伏 信助、島津 久基、柳井 滋、紫式部、藤井 貞和、鈴木 日出男
    • 総ページ数
      622
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      9784003510162
  • [図書] 仮名草子集成582017

    • 著者名/発表者名
      柳沢 昌紀、入口 敦志、冨田 成美、速水 香織、松村 美奈
    • 総ページ数
      312
    • 出版者
      東京堂出版
    • ISBN
      9784490307634
  • [図書] 資料と注釈 早歌の継承と伝流―明空から坂阿・宗砌へ2017

    • 著者名/発表者名
      岡田三津子 佐々木孝浩 外村久江 外村南都子 神田裕子 落合博志 安達敬子 植木朝子 櫻井陽子 家永香織
    • 総ページ数
      393
    • 出版者
      三弥井書店
    • ISBN
      9784838233212
  • [図書] 和歌のアルバム2017

    • 著者名/発表者名
      小山 順子
    • 総ページ数
      112
    • 出版者
      平凡社
    • ISBN
      9784582364446

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi