研究課題
本研究は日本企業、とりわけ貿易財企業の国内外の現場がこれまでどのような経路で能力構築努力を積み重ね厳しいグローバル競争の中で存続してきたかについて産業現場視点の「工場史」「グローバル能力構築競争」という分析枠組・基本概念を用いつつ歴史的・実証的な検討を加えることを主たる目的としている。ここで能力構築競争とは企業に属する個々の現場が現場レベルの組織能力や競争力(物的生産性、製造品質、リードタイムなど)を高めることによって自らの存続、利益貢献、雇用維持などの目標を達成しようと切磋琢磨する産業現象を指しておりこの研究ではその実態を明らかにすることに焦点を合わせている。とりわけこういった工場史研究をひとつの分野として確立するためにフィールドノートや現場資料などのアーカイブをつくり今後の多くの研究者のための基盤づくりを目指している。最終年度の重機械班は国内・海外の自動車企業及び関係会社と非輸送用機械メーカーの各工場内部の能力構築と工場間展開等を行いその成果を国際学会に発信した。電子・電機班も国内・海外工場の能力構築事例を分析しその成果を発信した。素材班も国内・海外企業の能力構築の比較のため鉄鋼およびケミカル素材メーカーの国内・海外工場の調査を実施し問題解決と学習、知識蓄積のありかたについて比較分析し、国内・海外工場経験者のオーラルヒストリーをデータベース化しつつその成果を国際学会に発信した。アーカイブ班も現場調査ノート・企業資料の目録作成作業とデジタル化作業を並行して行い、輸送用機械・一般機械および電機分野のアーカイブを行った。一方、1月以降は新型コロナウィルスの影響で国際シンポジウムの開催および国際学会での発信ができなかったものの、研究成果のまとめのために工場史の視点で国内・海外工場の能力構築事例とアーカイブ構築の意義について1冊の図書としてまとめて発信する予定である。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019 その他
すべて 雑誌論文 (20件) (うち国際共著 5件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 11件、 招待講演 7件) 図書 (4件) 備考 (1件)
MMRC Discussion Paper
巻: 521 ページ: 1-45
ネットワーク資料保存
巻: 20121 ページ: 1-5
International Journal of Technology Management
巻: 79 ページ: 199~199
10.1504/IJTM.2019.097524
建築コスト研究
巻: 104 ページ: 13-14
世界経済評論
巻: 63 ページ: 71-79
赤門マネジメント・レビュー
巻: 18 ページ: 5~40
10.14955/amr.0180315a
Research Policy
巻: 48 ページ: 1016~1029
10.1016/j.respol.2018.10.014
年次研究報告書 / 日本大学文理学部情報科学研究所
巻: 19 ページ: 39-41
巻: 79 ページ: 147~147
10.1504/IJTM.2019.097522
組織科学
巻: 52 ページ: 30~37
10.11207/soshikikagaku.52.4_30
ものづくり白書
巻: 2019年版 ページ: 43-66
巻: 18 ページ: 171~202
10.14955/amr.0190416a
経友
巻: 204 ページ: 43-66
商工金融
巻: 10 ページ: 1-2
Supply Chain Management: An International Journal
巻: 25 ページ: 61~76
10.1108/SCM-01-2019-0009
Journal of Cleaner Production
巻: 240 ページ: 118280~118280
10.1016/j.jclepro.2019.118280
UTokyo Repository
巻: 4月号 ページ: 1-6
化学
巻: 74(9) ページ: 11
理念と経営
巻: 7月号 ページ: 6
工場管理
巻: 65(3) ページ: 2-7
http://merc.e.u-tokyo.ac.jp/mmrc/dp/index.html