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2016 年度 実績報告書

工業生産の再検討-伝統的産業クラスターから最先端への架橋-

研究課題

研究課題/領域番号 15H01963
研究機関公立鳥取環境大学

研究代表者

日置 弘一郎  公立鳥取環境大学, 経営学部, 教授 (70114022)

研究分担者 王 英燕  京都大学, 経済学研究科, 准教授 (10456759)
李 超  大阪国際大学, 公私立大学の部局等, 講師 (10614646)
関 千里  愛知学院大学, 経営学部, 准教授 (70434256)
波積 真理  熊本学園大学, 商学部, 教授 (80271443)
大木 裕子  東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (80350685)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード産業クラスター / 製品高度化 / プロデューサー
研究実績の概要

各自の研究成果が徐々にまとまりだしており、昨年度は二冊の研究書が出版された。それぞれ産業クラスターでの集積とアートマネジメントを融合した大木による研究、クラスターという大きな枠組みにおける組織コミットメントに関する研究をおこなった王英燕の出版である。これらの成果に加えて、李超は自分の学位論文を展開した出版をおこない、これを産業クラスターの問題と関連づける形での研究成果の公表を考えている。メンバー全体としての成果を発表する機会として、合同の成果報告書が用意されつつあり、出版についての計画もできあがっている。関と波積が成果を十分に具体化していないが、これについても努力をしているので早晩実績につながると考えられル。
事例の収集は伝統産業を中心として、最新の産業集積との異同についての研究としてまとめ上げる方向で進められる予定である。現在、地域性の希薄な製品プロデュースがいくつか進行しており、それとの関連を含めて、製品を高度化するための方策を追求していく予定である。また、陶磁器クラスターに関しても、条件の異なる美濃焼への事例収集弥、天草の磁土採石場などでの情報収集をおこなった。
さらに岡山児島でのジーンズの集積についても事例として調査し、この集積が企業集積ではなく、むしろ工場の集積であり、製品デザインが児島以外でおこなわれる傾向があることを明らかにした。
これまでは、各自の固有のテーマを追求する方向での研究がおこなわれていたが、今後は研究チーム全体での総合化を目指した方向での理論化をまとめていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究メンバーのそれぞれが固有のテーマを追求しており、大幅な進捗を見せているものもいれば、やや進行が遅れているというメンバーもいる。しかし、それらを調整しつつ、最終の研究成果に向けて、高度なもの作りの方向性に向かって着実に進んでいるといってよい。単独の経済主体によるもの作りから、複数の主体の協調と相互作用による高度化の枠組みは解明されつつあるといってよい。中間段階の成果出版と、最終報告の二冊を出版することが予定されている。

今後の研究の推進方策

個別の成果を持ち寄って、全体としての成果報告につなげるための共同作業にかかっていく予定である。産業集積を多様な方向から追求して、その中でどのようなことがおこなわれ、高度は製品が作られるための条件はどのようなものであるかを明らかにしていく。特に、ハイエンド商品だけではなく、ボリュームゾーンを含めた製品の高度化についての高度化メカニズムを明らかにする。ハイエンドの商品がボリュームゾーンの質を高めるというケースは少なくないが、クラスターの中でのプレイヤーの誰がそれをおこなうかで状況が変化することを明らかにしていきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 図書 (3件)

  • [図書] 産業クラスターのダイナミズム2017

    • 著者名/発表者名
      大木裕子
    • 総ページ数
      172
    • 出版者
      文真堂
    • ISBN
      978-4-8309-4930-2
  • [図書] 組織コミットメント再考2017

    • 著者名/発表者名
      王英燕
    • 総ページ数
      236
    • 出版者
      文真堂
  • [図書] キャリアとコミュニケーション2016

    • 著者名/発表者名
      李超
    • 総ページ数
      174
    • 出版者
      税務経理協会

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公開日: 2018-01-16  

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