Bi層状ペロブスカイト強誘電体とスピネルフェライトナノ相分離薄膜における強誘電体相の成長温度に依存した超格子構造を明らかにするとともに、界面での応力効果を計算により見積もった。また、分極軸成分が面直方向となる配向の異なるナノ相分離膜を作製し、その分極反転特性を調査した。高効率な多元成分薄膜のPLD合成に、ガルバノ走査型PLD装置を新たに開発し、組成が膜成長方向にナノレベルで傾斜したBaTiO3-Ba0.7Sr0.3TiO3傾斜組成膜を作製し、PFMにより、分極反転に必要な電界強度を測定した結果、理論的に予測されているような薄膜中に内部電界が発生していることが示唆された。
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