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2019 年度 研究成果報告書

可視近赤外線同時偏光観測によるガンマ線バーストの研究

研究課題

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研究課題/領域番号 15H02069
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 天文学
研究機関国立天文台 (2017-2019)
広島大学 (2015-2016)

研究代表者

吉田 道利  国立天文台, ハワイ観測所, 教授 (90270446)

研究分担者 川端 弘治  広島大学, 宇宙科学センター, 教授 (60372702)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード光赤外線天文学 / ガンマ線バースト / 偏光観測 / 高エネルギー天文学
研究成果の概要

宇宙最大の爆発現象であるガンマ線バーストの相対論的ジェット(光速に近いスピードで放出されるプラズマ流)の構造を研究するため、可視光から赤外線に至る直線偏光を一回の露出で観測できる装置を開発した。このために、ウェッジド・ダブルウォラストンプリズムと呼ばれる特殊な偏光素子を製作した。この装置を広島大学かなた望遠鏡に装着し、いくつかのガンマ線バーストについて可視赤外線同時偏光観測を実施し、爆発直後の偏光の変動から、衝撃波面が螺旋状に伝搬するというジェットの構造に関する知見を得た。また、InGaAsという複合素材をベースとした低雑音・大フォーマット近赤外線センサーをメーカーとの共同研究にて開発した。

自由記述の分野

天文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、(1)可視光から赤外線まで一回の露出で偏光観測ができる天体観測装置を開発し、(2)これを用いてガンマ線バーストの初期偏光変動を観測して相対論的ジェットの構造の一部を明らかにし、さらに、(3)InGaAsベースの近赤外線センサーとして世界最高性能の低雑音かつ大フォーマットのセンサーの開発に成功した、という3つの成果を挙げている。開発した装置は宇宙における突発現象、特に時間変動の激しい現象の研究に新たな観測手段を加えるものである。また、InGaAs近赤外線センサーは、高性能センサーとして天体観測だけでなく、赤外線カメラなど民生利用にも有用である。

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公開日: 2021-02-19  

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