研究課題/領域番号 |
15H02070
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
粟木 久光 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 教授 (30252414)
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研究分担者 |
寺島 雄一 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 教授 (20392813)
松本 浩典 大阪大学, 理学研究科, 教授 (90311365)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 活動銀河核 / X線 / トーラス / X線望遠鏡 / CFRP |
研究成果の概要 |
銀河の中心には巨大ブラックホールが存在していることが明らかとなってきたが、この巨大ブラックホールの誕生と成長については依然謎のままであり、宇宙物理学の最重要課題の1つとなっている。この課題解明の鍵の一つが、大量の物質に隠された活動銀河核(AGN)である。我々は、透過力の高い硬X線帯域を含めた広帯域X線スペクトルを使って、これまで明らかでなかった隠されたAGNの活動性や周辺物質の構造を明らかにした。並行して、新たな隠されたAGNの選出法についての研究を行った。また、AGNの進化解明に必要な広帯域高角度分解能X線望遠鏡の開発行い、局所的ではあるが20秒角に達した。
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自由記述の分野 |
X線天文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
巨大ブラックホールは、衝突・合体、質量降着によって成長したと考えられている。隠されたAGNは大量の物質をブラックホール周辺にまとったAGNであり、質量降着で成長する場合、巨大ブラックホールはこの段階を通過したと考えられる。本研究で、この種のAGNの活動性や周辺物質の量を明らかにし、サンプル数を増やすことで、巨大ブラックホールの成長シナリオを検証・構築することが可能となる。また、観測からの進化シナリオの直接的な検証は、誕生間もない巨大ブラックホールや成長中のものを観測することである。我々の要素技術の開発は、この直接観測に必要な大面積高角度分解能X線望遠鏡につながるものである。
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