研究成果の概要 |
本研究は、J-PARCハドロン施設で4ΛHe,4ΛHハイパー核のγ線を精密測定して両者の構造の違いを調べ、昔の実験で示唆されていたΛハイパー核の荷電対称性の大きな破れが存否を実験的に決着させること目指した。まず4ΛHeの実験を実施し、励起状態1+と基底状態0+の間隔を1.406 MeVと決定した。これは過去に報告された4ΛHでの間隔1.09MeVと大きく離れていることから、大きな荷電対称性の破れの存在が明確になった。引き続き4ΛHのγ線測定によりその1+, 0+間隔を高精度で再測定する実験をJ-PARCの新たなビームラインで行うため、ファイバー飛跡検出器等の検出器群を開発し、実験準備を整えた。
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