ILC(国際リニアコライダー)は重心系エネルギー250GeVのヒッグスファクトリーとして計画が更新されているが、国際的に加速器のコストの引き下げの技術革新などが行われている。一方、有識者会議などでの学術的な評価は高い。これらを踏まえてILCで最重要な物理であるヒッグス粒子の詳細研究においては、重心系エネルギー250GeVで2 ab-1の積算ルミノシティで実験を遂行し、標準理論を超えて素粒子物理学が進むべき道を探り、その後のエネルギー・アップグレードを仮定して、ヒッグス粒子やトップクォークなどの詳細なシミュレーション研究を行ない、真空の安定性や時空の構造などの知見を得る可能性にまで研究を広げた。
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