研究課題/領域番号 |
15H02085
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中村 光廣 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 教授 (90183889)
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研究分担者 |
佐藤 修 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 助教 (20377964)
中野 敏行 名古屋大学, 理学研究科, 講師 (50345849)
小松 雅宏 名古屋大学, 教養教育院, 准教授 (80345842)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ニュートリノ振動 / タウニュートリノ / 原子核乾板 |
研究実績の概要 |
OPERA実験はサブミクロンの分解能を持つ原子核乾板を用いて、ニュートリノ振動現象で現れたタウニュートリノ反応を検出し、ニュートリノ振動現象の有無=ニュートリノ質量の有無の最終検証を行う日欧共同研究である。 本年はその主要解析の最終年度であり、2000年より遂行してきたニュートリノ振動実験OPERAのまとめを行った。2015年に発表したタイトなカットを通過した明快なタウニュートリノ反応5例に加えて、チャーム粒子やハドロン反応の見間違いなどのバックグラウンド反応との境界にある反応5例を加えた10例(バックグラウンド2.0±0.4例)で最終解析を行い、タウニュートリノ検出の統計的有意性として6.1σに到達した。 また出現による振動パラメータとして質量差Δm^2(23)=2.7+0.7-0.6)×10^(-3)eV^2(sin^2(Θ23)=1を仮定)と従来の消滅手法によるものと誤差内で一致する値を得た。またタウニュートリノの鉛に対する反応断面積として(5.1+2.4-2.0)×10^(-36)cm^2を得た(Δm^2(23)=2.50×10^-3eV^2を仮定)。 これらの結果をPhysical Review Letter誌に投稿し受理された。この論文はPRLのEditor's Suggestion に選ばれた。 また2018年5月22日に、ニュートリノビームを供給したスイスの欧州原子核研究機構CERNと検出器を設置したイタリアグランサッソー地下研究所ならびにOPERA実験グループからプレスリリースという形で発表した。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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