銀河中心付近の暗黒物質探査においては、拡散背景ガンマ線が主要なバックグラウンドとなるため、その原因となる星間媒質の密度をダストの熱放射、温度、光学的厚みから系統的に導出する方法の検証や、我々の開発した画像処理ソフトウェアによる新規ガンマ線天体候補の検出により、背景ガンマ線の不定性の低減した。並行して、次世代ガンマ線観測装置であるCTAに採用する新型光センサーの欠点であったクロストーク特性を保護樹脂をなくすことで改良し、さらに今後は遅延クロストークと呼ばれる現象の抑制による性能向上に目途をつけた。また、高密度の光センサーの信号を処理できる集積回路を開発し、試作機による観測で性能を検証した。
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