宇宙線ミュオンを用いた火山内部のイメージングは、1990年代に我が国で提案され、2007年に浅間山の透視を我が国が実現してから、急速に発展してきた。この研究は、世界中の注目を集め、技術開発や野外観測など様々な国内外共同研究が推進されている。本研究では、火山内部透視動画撮影の早期実現を目指して、(1)実機に拡張可能な小型テレスコープの製作、(2)高速同期電子回路システムの試作、(3)プロトタイプ並列テレスコープの動作試験、(4)並列ミュオグラフィテレスコープ用自動データ解析ソフトウェアの開発、(5)活動的火山を対象にした試験を通して並列低雑音ミュオグラフィテレスコープの基礎技術を開発した。
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