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2018 年度 研究成果報告書

日本内湾の堆積物を用いた高時間解像度の環境復元と人間社会への影響評価

研究課題

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研究課題/領域番号 15H02139
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 地質学
研究機関東京大学

研究代表者

川幡 穂高  東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (20356851)

研究分担者 山岡 香子  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (30610399)
鈴木 淳  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究グループ長 (60344199)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード気候変動 / 気温 / 高時間解像度 / 地球表層環境システム / 日本社会 / 環境指標
研究成果の概要

気候を表すパラメーターの中で,気温は最重要である.日本の湾あるいは沿岸では冬季以外,水温と気温が高い相関を示すことから,アルケノン水温より気温を復元した.噴火湾,下北沖,陸奥湾,東京湾,大阪湾,広島湾で初夏の気温を誤差0.2℃程度で,場所により違いはあるが,過去3,000年間にわたる気温を初めて復元した.気温は寒暖を伴いながら変化してきました.大気中の二酸化炭素濃度,日射量,火山の爆発,エルニーニョ,アジアモンス-ンなどさまざまな因子が影響してきましたが,気温変化は単一因子のみでは説明できず,複数の因子が関係してきたと考えられる.

自由記述の分野

地球化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

過去2,000年間の高時間解像度の気温および気候関連データは,国際プロジェクトPAGES- 2k(2,000年)に提出され,世界的なデータベース構築へ貢献でき,21世紀末と22世紀の気候・環境予測のためのモデリング研究を介して,気候予想,気象災害(防災),農林水産業の対策に直接役立つと期待される.より基礎的な研究分野に対しては,関連分野へのデータの供給とともに,地球外要因(日射量),地球内要因(二酸化炭素濃度,火山噴火,植生,エルニーニョ・南方振動,アジアモンス-ン)の境界条件が異なる再現データの取得となるため,地球表層システムのより深い理解に通じ,最終的に中期・長期予報への貢献が期待される.

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公開日: 2020-03-30  

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