研究課題/領域番号 |
15H02142
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
鈴木 勝彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, 研究開発センター長代理 (70251329)
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研究分担者 |
松岡 篤 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00183947)
堀 利栄 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 教授 (30263924)
石川 晃 東京工業大学, 理学院, 准教授 (20524507)
尾上 哲治 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (60404472)
黒田 潤一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (10435836)
関根 康人 東京工業大学, 地球生命研究所, 教授 (60431897)
澤木 佑介 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (00635063)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 堆積物 / オスミウム同位体 / 地球表層環境 / 大規模火成活動 / 隕石衝突 / 大量絶滅 / 化石年代 / 古環境 |
研究成果の概要 |
本研究成果により,(1)顕生代の保存状態のよい堆積岩試料の化石による詳細な解析が進み,年代制約が大きく進展した。例えば,国内で新たなジュラ紀-白亜紀境界層の発見に至るなどの成果が得られた。(2)チャート層を1枚ずつ同位体分析することが可能になり,高年代解像度で変動を追うことが可能となった。その成果の1つとして,後期三畳紀の堆積岩のストロンチウム,オスミウム同位体の上昇から,パレオテチス海の収縮に伴う造山運動が環境変動を引き起こすことが明らかになるなど多くの成果が得られた。(3)上記の成果の融合により,大量絶滅や環境変動などを引き起こす原因となったイベントをより確実に示すことが可能となった。
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自由記述の分野 |
同位体地球化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オスミウム,ストロンチウムを初めとする多くの同位体測定が微量の試料の分析で可能となり,薄い層の分析によって年代解像度が大きく上がった。それによって,これまで見えなかったものが見えるようになった学術的・社会的意義は大きい。例えば,コロンビアリバー洪水玄武岩が原因と考えられる千数百万年前のオスミウム同位体比の変動を海底掘削コア試料の詳細分析によって明らかにした。同様に,三畳紀末期に起きたと考えられるが,詳細が不明だった炭素循環変動に関して,炭素循環変動が最初の大規模火成活動よりも後に起き,炭素循環変動の根本原因はCAMPと関連していたことが,犬山地域の深海堆積物を用い,初めてデータとして示された。
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