研究課題/領域番号 |
15H02364
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
上野 博夫 関西医科大学, 医学部, 教授 (60332368)
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研究分担者 |
厚海 奈穂 関西医科大学, 医学部, 助教 (90612151)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 幹細胞 |
研究成果の概要 |
これまで食道上皮組織には特異的成体幹細胞は存在しないとするDoupeらによる2012年サイエンス論文が定説となっていた。私達は多色細胞系譜追跡法にて食道上皮組織遺伝子A陽性細胞集団内にマウス食道上皮幹細胞が存在すること、単離した食道上皮組織およびそれに由来する食道オルガノイドの単一細胞RNAseq法にて発現遺伝子の網羅的解析とそれによる細胞のクラスタリングを行い、食道上皮幹細胞集団を特定、その特異的マーカーを複数同定した。
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自由記述の分野 |
幹細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、これまでその存在さえ明らかでなかった食道上皮幹細胞の詳細が明らかとなった。また、化学発がんモデルを用いてがん化した組織より当該幹細胞に相当する細胞集団(がん幹細胞候補細胞)とのsingle cell RNAseqの比較検討を行い、その差異を解析を通じて、これまで決め手となる分子標的療法にかけていた食道がんの新規分子標的療法開発への基盤が形成できた。
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