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2018 年度 研究成果報告書

細胞のエネルギーフリー長期常温乾燥保存(細胞の乾物屋)を目指した基盤技術の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 15H02378
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物資源保全学
研究機関東京工業大学

研究代表者

櫻井 実  東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 教授 (50162342)

研究協力者 黄川田 隆洋  
白樫 了  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード乾燥休眠 / トレハロース / LEAタンパク質 / 水 / 分子シミュレーション / ゲノム編集
研究成果の概要

ネムリユスリカ等の耐乾燥生物が発現する天然の乾燥保護物質であるLEAタンパク質やトレハロースの機能発現メカニズムをin vitroの実験と計算機シミュレーションにより調べた。その結果、これらの保護剤は、分子シールディングメカニズムによりタンパク質や細胞膜の乾燥破壊を未然に防ぐとともに、一度破壊された構造の修復を助ける分子シャペロンとしても働くことが判明した
ネムリユスリカの乾燥耐性メカニズムを解明するため、gain-of-function実験系の構築と loss-of-function実験系の構築(CRISPR/Cas9システムの構築)に成功した。

自由記述の分野

生物物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

細胞、タンパク質、遺伝子などの生物資源は、通常、低温あるいは凍結条件下で保存されている。これには莫大なエネルギーコスト、停電リスクが伴う。近年、特に3.11震災以来、これらの生物資源を扱う研究者や医療・医薬関係者は、この非常事態への対策に迫られている。本研究の成果によれば、LEAペプチドやトレハロースを用いることにより、タンパク質(タンパク質製剤含む)やリポソームを利用したドラックデリバリーシステムの常温乾燥保存が可能となると期待される。
ネムリユスリカ細胞のゲノム編集が可能になったことにより、乾燥耐性メカニズムの基礎研究が今後より発展すると期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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