研究課題
染色体の異数性(aneuploiy)が癌や老化、分化などに与える影響及び、細胞が染色体異数性を引き起こすメカニズムについて検討を進めてきた。申請者らはこれまでの研究で、中間径フィラメンントの分裂期リン酸化が正常な細胞質分裂に必要であること、分裂期リン酸化不全の中間径フィラメントを発現する細胞は、細胞質分裂異常によるaneuploidyを高率に誘導することを証明してきた。これまで間葉系組織に特異的に発現するビメンチンについて分裂期リン酸化不全のノックインマウスを作製して解析してきたが、本年度は筋組織に特異的に発現するデスミンおよび、脳に発現するグリア細胞繊維性酸性タンパク質GFAPについて、新規リン酸化部位の同定およびノックインマウスの作製を進めた。本成果により、aneuploidyが細胞の運命に与える影響を生理的に解析することが可能になる。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Advanced Science
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10.1002/advs.201801138
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