研究課題
未開拓の新規ニッチへの進出は、新しい豊富な資源の利用を可能にし、その後の適応放散を誘導しうる。また、新規ニッチを利用可能にする形質が生殖隔離にも貢献する場合、祖先集団と新規集団の間で交雑率が低下し、多様性が維持されうる。しかし、新規ニッチへの進出の鍵となる形質の遺伝基盤について、実際の野外集団で解明された例は極めて少ない。本課題では、申請者がこれまで詳細に記載してきた日本産トゲウオにおいて、多様な淡水域に進出して表現型多様化を遂げた系統と淡水に進出できず均一な表現型にとどまった系統を利用して、その背景にある淡水餌資源の利用能力の違いの鍵となる遺伝基盤を同定した。具体的には、不飽和脂肪酸合成酵素のコピー数変異が鍵となることを見出し、多くの実証データを蓄積し、論文準備中である。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)
PLoS Genetics
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Ichthyological Research
巻: 64 ページ: 478-480
10.1007/s10228-017-0580-9