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2018 年度 研究成果報告書

感染植物アポプラストに分泌される植物-病原菌相互作用に関与するペプチド因子の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 15H02433
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 植物保護科学
研究機関中部大学 (2018)
名古屋大学 (2015-2017)

研究代表者

柘植 尚志  中部大学, 応用生物学部, 教授 (30192644)

研究分担者 花田 耕介  九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 准教授 (50462718)
望田 啓子 (桑田啓子)  名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 特任助教 (70624352)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード植物病害 / 植物病原糸状菌 / 病原性 / 抵抗性 / 導管液 / プロテオーム解析 / エフェクター / 抗菌タンパク質
研究成果の概要

土壌生息性糸状菌フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)には、それぞれ異なる作物に萎凋性病害を引き起こす100以上の病原性系統(分化型)が存在する。本菌は、宿主作物の根から侵入、導管内で蔓延、全身感染し、萎凋・枯死を引き起こす。したがって、感染植物導管液には、病原菌の病原性因子(エフェクター)と植物の抵抗性因子が分泌されていると予想される。本研究では、メロンまたはトマトに感染する分化型を接種したメロン植物とトマト植物から導管液を回収し、それらに含まれる分泌タンパク質を検出した。さらに、検出したタンパク質から、病原菌のエフェクター、植物の抗菌性タンパク質を同定した。

自由記述の分野

植物病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

フザリウム・オキシスポラム病原菌に対する有効な農薬は未だ開発されておらず、主な防除方法は抵抗性品種の利用と土壌消毒に限られている。本菌は、その被害の大きさと防除の困難さから、世界的に最重要病原菌のひとつに数えられており、その植物感染機構の解明は植物病理学分野の重要な研究課題である。本研究では、感染植物の導管液タンパク質の網羅的同定を研究基盤として、メロンまたはトマトに感染する分化型の新奇なエフェクターを同定するとともに、植物が導管液に分泌する新奇な抗菌性タンパク質を同定した。得られた成果は、植物―病原菌相互作用の新たな研究方法論に加え、重要病害の防除法を開発するための基盤情報を提供した。

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公開日: 2020-03-30  

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