研究課題/領域番号 |
15H02448
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
立花 宏文 九州大学, 農学研究院, 教授 (70236545)
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研究分担者 |
山下 修矢 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門, 研究員 (40706355)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 食品因子 / センシング / 機能性RNA / 細胞外小胞 / マイクロRNA / 機能性発現 / ポリフェノール / 分子認識 |
研究成果の概要 |
食品因子の機能性発現には、その因子を分子認識し作用を伝達する食品因子感知機構(食品因子センシング)が重要な役割を果たしている。生体機能分子としてタンパク質に翻訳されないRNA(機能性RNA)が注目されているが、食品因子の機能性発現における関与は不明である。本研究課題では、食品因子により発現調節を受ける機能性RNAならびに機能性RNAにより調節される食品因子センシングを明らかにすることにより、「食品因子の生体内感知・機能性発現における機能性RNAの役割」を解明することを目的としている。
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自由記述の分野 |
フードケミカルバイオロジー
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品因子の機能性発現において生体内における標的分子と食品因子との相互作用の重要性が示されてきたが、標的分子と食品因子との結合以後に生じる細胞内イベントについては多くは不明であった。本研究課題によって明らかになった食品因子によるマイクロRNAの発現調節作用とその機能性発現におけるマイクロRNAの関与は食品因子の作用メカニズムを理解する上で極めて重要な情報を与えることとなった。マイクロRNAはヒト生体内において約3分の1の遺伝子発現を制御することで多岐にわたる生命現象に関与している。今後、食品因子の作用メカニズムが機能性RNAの視点から明らかにされ、機能性発現の科学的根拠となることが期待される。
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