研究成果の概要 |
ポリコーム群複合体はヒストン修飾を介して転写を抑制的に制御する。polycomb repressive complex 1 (PRC1)は造血幹細胞の維持に重要な機能を有するが、バリアントPRC1複合体の存在が明らかとなり、その機能が注目されている。PRC1.1はRing1b, Pcgf1, Kdm2b, BcorからなるバリアントPRC1複合体である。遺伝子欠損マウスの解析から、PRC1.1遺伝子欠損マウスに造血幹細胞の造血再生活性に異常はなく、骨髄球系への分化が増強されることから、PRC1.1は造血幹細胞の骨髄球への分化を抑制的に制御することが明らかとなった。
|