研究課題/領域番号 |
15H02553
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
大友 邦 国際医療福祉大学, 本部, 学長 (80126010)
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研究分担者 |
高尾 英正 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (10444093)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 放射線 / IVR |
研究実績の概要 |
拡張現実(Augumented Reality)および三次元印刷(3D Printing)の技術を、相互活用的に画像下治療(Interventional Radiology)の領域に応用し、画像下治療の有効性および安全性の向上につなげる環境を構築するにあたり、ビデオシースルー型のヘッドマントディスプレイによる仮想現実システムを最終的な目標として、段階的にシステムを構築し、3Dプリンターによる三次元印刷モデル等による評価、実際の臨床の現場における評価を目指している。仮想現実システムとしては、引き続き、通常のディスプレイにおいて、固定および移動したカメラより撮像した画像に、CT(Computed Tomography)やMRI(Magnetic Resonance Imaging)などにもとづく三次元画像を投影するシステムの構築を続けており、テストを繰り返しながら、実際の生検などに使用可能なシステムの構築を進めている。また、ヘッドマウント式のディスプレイおよびカメラを用いて、これらに投影可能なシステムの開発を目指し、これらの使用可能性についての検討を行った。また、3Dプリンターによる三次元印刷モデルの血管内治療など、術前シミュレーションへの応用としては、引き続き、腹部動脈瘤や門脈、肝静脈狭窄などの血管疾患を対象として、血管内治療の術前シミュレーションに使用可能な中腔モデルを作成し、評価を行うとともに、三次元印刷モデルを鋳型とした中腔モデルの作成について検討を行い、実際にカテーテル等を用いた血管内治療の術前シミュレーションへの使用可能性について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおよそ計画に沿って進められていると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、仮想現実システムについて段階的な構築をすすめるとともに、3Dプリンターによる三次元モデルの作成法を確立し、相互活用可能な環境を構築していく。また、得られた結果に関しては、随時とりまとめを行い、学会および論文にて、成果の発表を行っていく。
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