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2016 年度 実績報告書

中国の環境政策・環境訴訟における公衆参加と環境保護組織に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15H02593
研究機関龍谷大学

研究代表者

北川 秀樹  龍谷大学, 政策学部, 教授 (60360252)

研究分担者 但見 亮  一橋大学, 大学院法学研究科, 准教授 (20367121)
櫻井 次郎  神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (40362222)
相川 泰  公立鳥取環境大学, 経営学部, 准教授 (90412155)
知足 章宏  立命館大学, 国際関係学部, 非常勤講師 (90525156)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード環境法政策 / 公衆参加 / 環境保護組織 / 環境ガバナンス
研究実績の概要

4月に分担者、連携研究者が一堂に会した打ち合わせ会議を開催した。5月に韓国の環境政策に関する研究会、9月にベトナムの環境政策に関する研究会を開催し、招聘したゲストスピーカーからの報告を受け、各国の公衆参加と環境保護組織に関する特徴と課題について意見交換し、中国との比較分析を行った。また、9月に台湾に出張し環境法研究者、弁護士、環境NGO関係者にインタビューし環境政策における公衆参加の現状を把握した。3月に西安、成都に出張、研究者、環境NGOと環境活動の現状と課題を確認した。
11月、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで開催された日本現代中国学会全国大会において、企画分科会「環境政策における市民参加とガバナンス」を主宰、政府主導か市民主導か、ガバナンスの改善にはいずれが優先されるへきかという点を中心に討議した。
当初、12月に上海市の大学において台湾の研究者を招聘して国際ワークショップを開催する予定であったが、直前にあった米国大統領の発言など国際情勢の変化により急きょ開催を中止、延期した。再度調整を行い、2017年11月4-5日、山東大学において同大学法学院との共催で「環境政策に関する国際ワークショップ」を開催した。日本側6人、中国側14人の研究者が参加、報告した。これにより習近平政権下の環境法政策の進展(厳罰化、情報公開など)と環境公益訴訟における検察官起訴案件の増加という特徴など、最新の知見を獲得した。
研究成果については、日本と中国の研究者の執筆を得て英文図書を出版した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定していた公衆参加と環境保護組織に関する現地調査の困難性は増しているが、中国側研究者の協力によりほぼ順調に推移している。延期したワークショップも順調に終了し、研究者や環境NGO関係者とのネットワークもさらに深化することができた。
延期したワークショップについては若干内容を修正したものの、大きな障害もなく順調に開催できた。

今後の研究の推進方策

引き続き、中国での現地調査やインタビューを進めるとともに、他のアジア諸国(台湾、ベトナム等)との比較考察を進める。とりわけ環境公益訴訟、環境アセスメント、環境法政策の策定における環境NGO、住民の動向に留意する。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2017 2016 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 図書 (1件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] 中国環境法、環境政策執行及環境治理改善的課題――以地方政府為中心2017

    • 著者名/発表者名
      北川秀樹
    • 雑誌名

      当代日本中国研究(経済・環境)

      巻: 6号 ページ: 256-267

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] 中国における刑法の位置づけ-謙抑性の見地から2017

    • 著者名/発表者名
      但見亮、聞志強
    • 雑誌名

      早稲田法学

      巻: 92巻3号 ページ: 217-244

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中国における罪刑法定-挑戦、検討そして思索2016

    • 著者名/発表者名
      但見亮
    • 雑誌名

      比較法学

      巻: 50巻2号 ページ: 1-40

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 中国の都市生活廃棄物問題と政策2017

    • 著者名/発表者名
      北川秀樹
    • 学会等名
      都市生活廃棄物に関するワークショップ
    • 国際学会
  • [学会発表] 中日刑事法比較~其目的与結構2017

    • 著者名/発表者名
      但見亮
    • 学会等名
      上海財経大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 環境訴訟を通じた参加への期待とその限界2016

    • 著者名/発表者名
      櫻井次郎
    • 学会等名
      日本現代中国学会全国大会
  • [学会発表] 中国における大気汚染と環境NGO:新たな環境ガバナンスへの挑戦2016

    • 著者名/発表者名
      知足章宏
    • 学会等名
      日本現代中国学会全国大会
  • [学会発表] 中国における大気汚染と環境NGO・環境ガバナンス:情報公開・対話の模索2016

    • 著者名/発表者名
      知足章宏
    • 学会等名
      日本環境学会第42回研究発表大会
  • [学会発表] 中日関於LGBT的権利的比較分析2016

    • 著者名/発表者名
      但見亮
    • 学会等名
      華東政法大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 東アジア民間非営利環境協力の今日的課題――中国における環境NGOの現状を念頭に2016

    • 著者名/発表者名
      相川泰
    • 学会等名
      環境経済・政策学会
  • [図書] Environmental Policy and Governance in China2017

    • 著者名/発表者名
      Hideki Kitagawa(ed)
    • 総ページ数
      198
    • 出版者
      Springer
    • ISBN
      978-4431564881
  • [備考]

    • URL

      http://www.policy.ryukoku.ac.jp/~kitagawa/

  • [学会・シンポジウム開催] 環境政策に関する国際ワークショップ2017

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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