研究課題/領域番号 |
15H02597
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
王 道洪 岐阜大学, 工学部, 教授 (20273120)
|
研究分担者 |
高木 伸之 岐阜大学, 工学部, 教授 (80179415)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 落雷の最終雷撃過程 / 雷雲電界 / 雷雲電界の計測 / スデップドリーダー |
研究実績の概要 |
計画の落雷最終雷撃過程観測専用高速カメラシステム5号機(LAPOS5)を作成し、その校正・検証の実験を行った。LAPOS5号機が設計通り、高い感度と広いダイナミックレンジを持っていることを確認できた。今年度の5月にLAPOS5号機をフロリダ大学ロケット誘雷実験場に設置し、観測を始める予定である。また、雷雲空間電界計測用電極を作成し、室内およびフロリダの夏季雷雲と日本の冬季雷雲の実環境における検証実験を行った。実内実験では、電極形状の最適化ができた上、空間電界と電極間での放電頻度との関係式を確立した。フロリダ夏季雷雲と日本の冬季雷雲の実環境における検証実験では、実測データがまだ少ないが、実内実験の関係式と同じ傾向が見られた。電界の極性を識別するための仕組みを考案し、実験により、この方法の有用性を確認した。 落雷の最終雷撃過程の観測研究では下向き負極性リーダーのパルス放電が最終雷撃過程の一部になることがあると分かった。また、負極性スデップドリーダーのスデップ時の双方向進展特性を見出し、負極性スデップドリーダーの進展機構のモデル図を改善できた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
落雷最終雷撃過程観測専用高速カメラシステム5号機(LAPOS5)の作成において、協力してくれているメーカーの都合で納期が当初より遅れたが、何とか年度内で完成できた。
|
今後の研究の推進方策 |
昨年度完成した落雷最終雷撃過程観測専用高速カメラシステム5号機をフロリダ大学ロケット誘雷実験場に設置し、本格的な観測を始める。
|