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2018 年度 実績報告書

ポスト紛争期における社会の再編ー南アジアの事例から

研究課題

研究課題/領域番号 15H02599
研究機関京都大学

研究代表者

藤倉 達郎  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (80419449)

研究分担者 加藤 篤史  早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (00286923)
湊 一樹  独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター南アジア研究グループ, 研究員 (00450552)
田辺 明生  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30262215)
山田 協太  京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携助教 (40434980)
内山田 康  筑波大学, 人文社会系, 教授 (50344841)
山本 達也  静岡大学, 人文社会科学部, 准教授 (70598656)
中村 沙絵  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (80751205)
中溝 和弥  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90596793)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード暴力 / 移行期の正義 / ネパール / インド / スリランカ / 弔い / ヒマーラヤ
研究実績の概要

本研究においては、20世紀終盤から21世紀初頭にかけて、大規模な集団間暴力を経験したネパール、インド、スリランカを対象として、紛争後に社会がどのように再編されていくのかを、臨地調査にもとづいて記述・分析することを目的とした。その際(1)記憶と弔い;(2)移行期の正義;(3)復興と社会の再編、という三つの軸をたて、これら三つの軸と三つの調査対象地を有機的に関連付けながら研究を進める計画を立てた。研究代表者・分担者として、文化人類学、政治学、経済学を専門とする研究者が参加した。それぞれの地域での臨地調査を通じて、記述・分析を行うとともに、2015年のキックオフ研究会に始まり、2106年クロアチアで行われた国際人類学会での発表、AAS-in-Asia(京都)でのパネル、カトマンズでのワークショップ、2018年のカトマンズでの国際シンポジウムなどを含む、国内・国外での研究会や学会発表、シンポジウムには、研究代表者・分担者のみならず、ネパール、スリランカ、インド、バングラデシュ、パキスタンを始めとするさまざまな国の研究者や人権活動家、ジャーナリストなども参加し、議論を重ね、発展させてきた。2015年にネパールで発生した大規模な地震の後は、ポスト災害期に顕在化する社会的紛争の様相も視野に入れ、ポスト災害/紛争期の社会の再編というより拡大した枠組みでの議論を行ってきた。この研究の成果として多くの論文がすでに出版されているほか、2018年のカトマンズにおける「平和的発展」についてのシンポジウムにおける議論を発展させた英文論集が近く出版される予定である。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (22件)

すべて 2020 2019 2018

すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) 図書 (5件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] 第三章 グローバル市民社会 方法としての主体、可能性としての他者2019

    • 著者名/発表者名
      田辺明生
    • 雑誌名

      山室信一・岡田暁生・小関隆・藤原辰史編『われわれはどんな「世界」を生きているのか

      巻: - ページ: 45-69

  • [雑誌論文] 南アジアの歴史人類学2019

    • 著者名/発表者名
      田辺明生
    • 雑誌名

      山室信一編『人文学宣言』

      巻: - ページ: 190-193

  • [雑誌論文] 第9章 独立後インドの社会と文化2019

    • 著者名/発表者名
      田辺明生
    • 雑誌名

      長崎暢子編『世界歴史大系 南アジア史4 近代・現代』

      巻: - ページ: 290-325

  • [雑誌論文] 生き延びてあることの了解不能性から、他者とのつながりの再構築へ----インド・パキスタン分離独立時の暴力の記憶と日常生活2019

    • 著者名/発表者名
      田辺 明生
    • 雑誌名

      田中雅一・松嶋健編『トラウマ研究1 トラウマを生きる』

      巻: 1 ページ: 495-520

  • [雑誌論文] 「南アジアの貧困」2019

    • 著者名/発表者名
      湊一樹
    • 雑誌名

      国際開発学事典編集委員会編『国際開発学事典』丸善出版

      巻: - ページ: 294-295

  • [雑誌論文] 開発と格差ーインド・ビハール州における2014年下院選挙と2015年州議会選挙の比較研究2019

    • 著者名/発表者名
      中溝和弥
    • 雑誌名

      「南アジア地域研究」京都大学中心拠点研究グループ2成果報告集『南アジアにおける民主政治と国際関係』 /京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属南アジア研究センター

      巻: - ページ: -

  • [雑誌論文] 「健康格差」からみるスリランカ社会 ―医療行政の展開に着目して―2019

    • 著者名/発表者名
      中村沙絵
    • 雑誌名

      「南アジア地域研究」京都大学中心拠点研究グループ2成果報告集『南アジアにおける民主政治と国際関係』 /京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属南アジア研究センター

      巻: - ページ: -

  • [雑誌論文] インド・オリッサ州におけるトライブとダリット マイノリティ集団間関係を考える2018

    • 著者名/発表者名
      田辺明生
    • 雑誌名

      マイノリティ研究会ニュース

      巻: 83 ページ: 24-40

  • [雑誌論文] Clientelism and T&D Loss of Electricity: A Political Economy Analysis of Indian Regional States2018

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Kato, Atsushi Fukumi
    • 雑誌名

      Journal of South Asian Development

      巻: - ページ: -

  • [雑誌論文] 「作る」と「パクる」の狭間で-チベタン・ポップをめぐる権利言説と実践から見る難民社会の今2018

    • 著者名/発表者名
      山本 達也
    • 雑誌名

      『チベット・ヒマラヤ文明の歴史的展開』

      巻: - ページ: 175-202

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「非政党選挙管理政府制度と政治対立─バングラデシュにおける民主主義の不安定性」2018

    • 著者名/発表者名
      湊一樹
    • 雑誌名

      川中豪編『後退する民主主義 強化される権威主義』ミネルヴァ書房

      巻: - ページ: 71-82

  • [学会発表] 「Do Democracies Decline in Asia?」2019

    • 著者名/発表者名
      湊一樹
    • 学会等名
      アジア政経学会秋季大会
  • [学会発表] “Indsutrialization Policy by Indian State Governments: A Political Economy Explanation”2018

    • 著者名/発表者名
      加藤篤史
    • 学会等名
      日本南アジア学会第 31 回全国大会
  • [学会発表] コロンボにおけるポストナショナリズムの経験-インド洋港市の事例として2018

    • 著者名/発表者名
      山田協太
    • 学会等名
      地球文明学会
  • [学会発表] “Melting Democracy: Strong State and Vigilantism in India”2018

    • 著者名/発表者名
      Kazuya Nakamizo
    • 学会等名
      2018年度アジア政経学会秋季大会
  • [学会発表] “Vigilantism and the making of ‘New India’: Changing Strategies for Hindutva”2018

    • 著者名/発表者名
      Kazuya Nakamizo
    • 学会等名
      25TH EUROPEAN CONFERENCE ON SOUTH ASIAN STUDIES (ECSAS) PARIS, Panel 37 ‘Majoritarian Politics and Vigilante Justice in India’
  • [図書] "Accelerators of India's Growth: Industry, Trade and Employment", 'usiness-Friendly Policy by Indian State Governments: A Political Economy Analysis'2020

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Kato, Atsushi Fukumi
    • 総ページ数
      342
    • 出版者
      Springer
  • [図書] Law and democracy in Contemporary India: Constitution, Contact Zone, and Performing Rights2019

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto Tatsuya
    • 総ページ数
      222
    • 出版者
      Palgrave Macmillan
  • [図書] 『ラウンド・アバウト;フィールドワークという交差点』、「フィールドでの関わり、立体化する政治」2019

    • 著者名/発表者名
      山本達也
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      集広舎
  • [図書] 『異議申し立てとしての宗教』2018

    • 著者名/発表者名
      三原芳秋、田辺明生、常田夕美子、新部亨子(共訳)
    • 総ページ数
      432
    • 出版者
      みすず書房
  • [図書] 『アジアに生きるイスラーム』、「多民族」状況を生きるスリランカのムスリムたち(pp.282-303)2018

    • 著者名/発表者名
      笹川平和財団編集 中村沙絵 他
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      イースト・プレス
  • [学会・シンポジウム開催] International Symposium on Peaceful Development2018

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公開日: 2021-01-27  

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