研究課題/領域番号 |
15H02620
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大坪 滋 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (40247622)
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研究分担者 |
梅村 哲夫 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (30293715)
松永 宣明 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (80127399)
大野 泉 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (20397102)
板倉 健 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (90405217)
MASWANA J.C. 筑波大学, ビジネスサイエンス系, 准教授 (30378525)
スクサバン ヴィサテップ 兵庫県立大学, 経済学部, 准教授 (80599027)
Otchia Christian 関西学院大学, 国際学部, 講師 (90761198)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | グローバリゼーションと開発 / 産業政策 / 開発援助(ODA)と国際協力 / 官民連携 / 多国籍企業と海外直接投資 / 政策スペース / 地域連携 / 企業発展 |
研究実績の概要 |
H28年度は、4年間の国際共同研究プロジェクトの3年目に当たっていた。プロジェクト初年度(H27年度)には本プロジェクトの前身をなす前期基盤A(海外学術)による国際共同研究の成果を踏まえ、今期基盤A国際共同研究への参加者が研究のバックグラウンドとしての基盤を共有するために、英文書籍3巻組の成果出版を行った。これを受けて研究の立ち上げ会合を開催し、そこで、当期の実行体制と研究命題の設定、各研究分担者の担当研究領域の設定が行われた。これに基づき、プロジェクト2、3年目には各位が基盤研究や海外現地調査に取り組んできた。研究代表者、研究分担者が各自アジア・アフリカ諸国(タイ、インドネシア、ラオス、ミャンマー、ベトナム、トンガ、ブータン、ケニア、タンザニア、エチオピア、ガーナ等)で現地調査を実施してきた。本年はこれらに基づく研究成果をまとめ、各自の研究発表、論文出版と併行して、プロジェクト成果の統合出版を目指すプロジェクト最終年となる。 研究代表者はプロジェクト期間中に編纂出版を予定するプロジェクト英文書籍の出版準備をプロジェクト2年目の後期より進めている。書籍プロポーザルと基調を成す第1章を執筆回覧し、各研究分担者から寄稿担当章のプロポーザルを収集し、プロジェクトの統合成果としての出版に向けて必要な内容調整を行なった。スイスのWTO研究者チーム、オーストリアのUNIDO研究チームと執筆内容に合意した。タイおよびインドネシアで国別チームとも研究体制と執筆内容について合意している。現在、各担当章の第一草稿が順に提出されつつある。今後、プロジェクト参加者間の相互コメント、研究代表者からの編集コメントと加筆依頼を何度か繰り返し、H30年度秋口を目処に、出版社に出版用初稿入れを行い、H30年度末までの出版を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者が引き続き両眼の故障を抱えているのでプロジェクトの進行は少し遅れがちではあるが、すでに国内の研究分担者、海外の研究協力者は必要な現地調査、情報収集等を経て、分析研究を行い、その成果を論文やプロジェクト書籍の担当章にまとめる作業に入っている。プロジェクトが出版を目指す英文書籍は、単なる研究成果の羅列提示ではなく、今日の開発途上国政策担当者、国際経済協力担当者、関連研究者が、整合的にグローバル政治経済体制下の産業政策、これに関する国際間経済協力、民間セクターとの連携を実施していくための政策デザイン集と統合政策作成へのツールの提供し、evidence-based policy makingを支援することを目指している。この種の書籍の編纂には幾度となく編集者と寄稿者の間、寄稿者間のやりとりが各段階で必要とされ、時間を要することは理解してプロジェクト運営を引き続き行う。
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今後の研究の推進方策 |
上述したように、プロジェクトの最終年度を迎え、統合成果としての英文書籍編纂出版を、研究代表者を編集長として行う。また、これに合わせて各自の研究論文公開も進めていただく。また、出版社初稿が固まったのちは、研究成果の公開と政策担当者、国際経済協力担当者への還元を期して国際産業政策ワークショップを開催して行く予定である。
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