研究課題/領域番号 |
15H02651
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
関崎 勉 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70355163)
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研究分担者 |
大澤 朗 神戸大学, 農学研究科, 教授 (10253189)
中川 一路 京都大学, 医学研究科, 教授 (70294113)
渡辺 孝康 日本大学, 歯学部, 助教 (70725514)
黒木 香澄 (石田香澄) 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特別研究員 (80760272)
遠矢 真理 順天堂大学, 医学部, 助教 (20804694)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 豚レンサ球菌 / 口腔内細菌叢 / 微生物動態 / 感染症 |
研究実績の概要 |
2018年9月までに,ベトナムおよびタイの農場訪問と試料収集を行い,さらに2019年3月に,ベトナムの農場を訪問し,試料収集,収集した試料の処理,塩基配列決定,決定した配列の情報処理,研究成果とりまとめを行う予定であったが,アフリカ豚熱がアジア諸国で流行し,2019年3月初頭にはベトナムにも侵入したため,当初予定していた農場訪問ができなくなった。そこで,計画をもう1年延長するとともに,2019年3月の訪問では,農場を直接訪問するのはとりやめ,豚の糞便を農家から送付してもらい,それを利用した薬剤耐性菌の調査を実施することに変更した。薬剤耐性菌については,これまで分担者の大澤が基礎的調査を進めており,その成績を参考にして,広域スペクトラムβラクタマーゼ(ESBL)産生大腸菌の調査を行った。選択培地としてDHL寒天培地を用い,cefotaxime (ctx)を1microgram/ml添加した培地に糞便を接種し,3農場から採集した豚糞便を摂取し,発育してきた赤色コロニーを分離,純培養した。急な予定変更で動物検疫の許可を取れなかったため,分離した菌株はベトナムの研究室に保存した。2019年9月に訪問した際,簡易同定キットを用いて保存した菌株の菌種同定を行った。その結果,A農場の20頭中3頭から6株,B農場の20頭中10頭から10株,C農場の16頭中12頭から15株のESBL産生大腸菌が分離でき,これらを日本に持ち帰って,MLST解析を行ったところ,3農場から分離した菌はそれぞれ異なるタイプで,しかも過去にヒトの感染症として報告されたタイプとも異なる新しいタイプの菌であった。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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