研究課題
ハイビジョン(HDTV)(2K)をスーパーハイビジョン(SHV)(8K)にリアルタイム変換する技術を完成した。SHV(8K)はHDTV(2K)の16倍の解像度を有する究極の映像システムであり、2018年の放送が予定されており、総務省からロードマップも示されている。放送実施には数多くの装置を新たに開発する必要があり、装置開発にはSHVコンテンツが(映像)必要であった。本研究では、豊富に存在するHDTV(2K)コンテンツをSHV(8K)に変換して有効活用するために、HDTV(2K)・SHV(8K)リアルタイム変換装置を開発した。開発する変換装置では、16倍拡大を実現不可能としていた理論的解像度の限界を非線形信号処理によって打破し、高解像度HDTV(2K)・SHV(8K)変換を実現する。変換における遅延時間は、2フレーム以下超高速変換を実現した。本申請に先立つ平成24~26年の科研費(24560476)の非線形超解像技術により、映像を4倍に拡大し、理論的限界であるナイキスト周波数の2倍までの周波数成分を再生する技術を開発した。この技術は4倍拡大であるHDTV(2K)・4K変換および4K・SHV(8K)変換の2種類に適用し、リアルタイム変換装置として完成した。しかし、HDTV(2K)・SHV(8K)変換への適用実験を行った所、再生エッジが太く、十分な改善効果が得られないことが判明した。今回の申請では、16倍の拡大による画質劣化を改善するためには、更に細いエッジの再生を再生する技術wpを確立した。細いエッジの再生を行うためには、理論的限界であるナイキスト周波数の4倍までの周波数成分を再生する技術が必要である。開発した技術を用いて、HDTV(2K)・SHV(8K)画質まで高解像度化し、同時にリアルタイム変換装置化を実現した。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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