研究実績の概要 |
(1)ビットコインに対する攻撃を解析し、2015年と2016年に発表した国際会議論文(特任助教のSamiran, インド統計研究所のRujとの共同研究)を発展させたジャーナル論文"Bitcoin Block Withholding Attack: Analysis and Mitigation"が、IEEE TRANSACTIONS ON INFORMATION FORENSICS AND SECURITY に掲載された(2017年8月)。 (2)国際会議で発表していた分権暗号認証の発展研究をJournal of Information Security and Applicationsへ投稿し、採録のための査読条件に、分担者の穴田が中心となり、加筆修正を行った。安全性の証明に関する素数分布の数学的な補題を中心に、国際会議版に加筆を行っている。 (3)分担者の穴田と、ビットコインをはじめとする暗号通貨に使われるハッシュ関数の調査を始めた。特に、ハッシュ関数に付随する計算問題の困難性を制御する技法と、グラフを用いた発掘アルゴリズムを適用した通貨などに注目している。 (4)Workshop on Blockchain, Cryptocurrencies and Contractsを、インド統計研究所Rujとマイクロソフトバンガロール研究所のLOKAMと、ACM AsiaCCS2017付随として立ち上げた。。第2回をAsiaCCS2018(韓国・6月)で開催予定である。欧州のESORICSにも参加し、初回となるWorkshop on Cryptocurrencies and Blockchain Technology に参加し、情報収集と研究交流を行った。12月には、インド統計研究所で開催されたブロックチェーンワークショップで、本研究の成果も含めた2つの基調講演を行った。
|