Y迷路マウス行動実験で、全背側受容体欠損により生じる(+)鏡像異性体選択的な感度低下と一方を検知できる広い濃度範囲で鏡像異性体ペアの識別ができない識別パラドックスを発見した。この結果は、応答する一部の受容体のみが識別を可能としており、フィードフォワード抑制系を介した刺激特徴的な基本匂いを強調する階層的要素匂い符号化説が支持された。混合尿試料を用い、尿の要素匂いは、個人特有体臭+食事由来の匂い<膀胱癌の臭い<潜血の臭い<抗生剤代謝産物の匂いの順に強いことを見出し、100万倍以上の希釈率の等潜血条件で、マウスが11名の膀胱癌患者の腫瘍摘除前の尿臭の識別できることを示した。特許出願:匂いの評価方法。
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