迅速で高精度高確度な炭酸系物質測定方法を開発した。これらのデータと北太平洋高緯度海域における15万採水層に及ぶ高精度・高頻度水理データ群も用い炭酸系物質のパラメタリゼーションを行い、同海域における確度と精度ともに0.1%以内で炭酸系物質を復元出来る定式化を可能とした。併せて、人為起源CO2と人間活動起源由来の海水pHを推定する方法の開発にも成功した。 海洋自動観測ロボットデータに適用し、同海域の時空間的に詳細な準リアルタイムの炭酸系物質の動態を把握する観測システムの構築に成功した。その結果、人為起源由来の海洋酸性化はここ数十年にわたり一年に0.002づつ全球的に進んでいることを明らかとした。
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