研究課題
皮膚癌好発系Polh-/-マウスと皮膚特異的高発現を示すRev7トランスジェニック(K14-Rev7TG)マウスを交配させた場合、腫瘍発生が早くなる可能性があるため、前年度作成したプロトコールより照射量・回数を減らして腫瘍発生が遅くなるプロトコールを作成した。2 kJ/m2/dayを週1回照射したところ、腫瘍の発生時期をおよそ8週間遅らせることに成功した。そのため以降の実験は、2 kJ/m2/dayの紫外線を週1回照射することに決定した。それと平行して、Polh-/- K14-Rev7TGマウスを樹立するために、Polh+/-マウスとPolh+/- K14-Rev7TG+マウスの交配を行ったが、妊娠率が非常に悪く、目的のマウスが得られなかった。そのため、K14-Rev7TG+マウスの別系統も用いて、交配方法を工夫しながらPolh-/- K14-Rev7TG+マウスの樹立を継続している。一方、胎生致死となるRev7-/-マウスの代わりにRev7コンディショナルノックアウトマウスを用いることにし、皮膚特異的にREV7を欠失させるために皮膚特異的にCreを発現するトランスジェニックマウスの作成を行った。K14プロモーター下にCre遺伝子を発現するベクターを作成し、マウスの作成を北里大学遺伝子高次機能解析センターに依頼した。F0マウスが計37匹得られたため、現在トランスジーンを有する個体を選別している。悪性黒色腫の培養細胞株を用いたin vitroの解析として、REV7をノックダウンした細胞株を樹立した。その細胞株とコントロール細胞株を用いて、細胞増殖能、移動能、浸潤能を検討した結果、REV7をノックダウンした細胞株は優位に細胞増殖能、移動能、浸潤能が低くなることが判明した。臨床検体を用いた解析と併せて、REV7発現が悪性黒色腫の病期の進行に関与している可能性が示唆された。
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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