本研究において、基礎研究ではRaman分光法により溶媒和構造を解析し、希土類アミド錯体は[Nd(TFSA)5]2-であることが判明した。また、核生成挙動が過電圧により変化すること及びEQCM解析からNd(III)/Nd(0)の還元過程を明らかにした。応用研究では、酸化磁粉3.4kgを使用し、前処理~湿式精錬~電解析出工程を実施した結果、鉄分離率>99.9%であり、種結晶法の導入により固液分離性の高い湿式精錬工程を確立できた。最終的に回収した希土類アミド塩は4.07kg(純度>96.0%)であり、高純度化技術にも貢献できた。電解析出工程では定電位電解により、Nd電析物:2.505gを回収できた。
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