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2018 年度 実績報告書

鉱質土壌湿原の成立条件と生物群集の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15H02858
研究機関滋賀県立琵琶湖博物館

研究代表者

大塚 泰介  滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 総括学芸員 (60344347)

研究分担者 三橋 弘宗  兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 講師 (50311486)
島野 智之  法政大学, 自然科学センター, 教授 (70355337)
富田 啓介  愛知学院大学, 教養部, 講師 (90573452)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード鉱質土壌湿原 / GIS / 湧水湿地 / 植物 / 珪藻
研究実績の概要

20府県約140箇所の鉱質土壌湿原を踏査(一部、研究期間以前に実施したものを含む)するとともに文献調査を実施し、日本全国の分布の概略とその特徴を明らかにした。また、その集中地域である東海地方では、地域在住の研究協力者らと共同で悉皆に近い調査を実施し、約1,600箇所の分布と環境、また主要な生育植物種を明らかにした。さらに、愛知県内を中心とする個別の湿地に観測機器等を設置し、環境や生物相の成り立ちを明らかにした。
研究分担者の月井雄二氏が2018年2月に亡くなられたので、氏が「原生生物情報サーバ」に整理していた鉱質土壌湿原の原生生物相を抽出して表に整理した。その種数は、属レベル以上で同定されたものだけで、21の湿原で500種以上にも及んだ。ただしここには、生試料からの同定が難しい珪藻は含まれていない。
鉱質土壌湿原の珪藻植生調査を進めた。愛知県および滋賀県の、周囲にオオミズゴケが生育する鉱質土壌湿原の中でも、環境によって出現種が大きく異なり、その中には新種の可能性がある種が数種、含まれることが明らかになった。現在、数名の研究協力者と共に珪藻植生報告の準備を含めている。また、水質が低電解質の泥炭湿原と鉱質土壌湿原に共通な種である Cymbella spicula Hust. を走査電子顕微鏡による観察結果に基づいて分類学的組み換えを行い、Kurtkrammeria spicula (Hust.) Ohtsukaとした。
鉱質土壌湿原の分布を予測するための、GISのプロトコルを作成した。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (6件) (うちオープンアクセス 3件、 査読あり 3件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 東海地方の湧水湿地の環境と保全:特集にあたって2018

    • 著者名/発表者名
      富田 啓介
    • 雑誌名

      湿地研究

      巻: 8 ページ: 59~62

    • DOI

      10.24785/wetlandresearch.WR008008

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 湧水湿地の環境は東海地方においてどこまで理解されたか?2018

    • 著者名/発表者名
      富田 啓介
    • 雑誌名

      湿地研究

      巻: 8 ページ: 63~79

    • DOI

      10.24785/wetlandresearch.WR008009

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Fossil diatom assemblages during the last millennium in the Toberi River mouth area, Hokkaido, Japan2018

    • 著者名/発表者名
      Takashi Chiba, Yuichi Nishimura, Taisuke Ohtsuka
    • 雑誌名

      Diatom

      巻: 34 ページ: 8~29

    • DOI

      10.11464/diatom.34.8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] LM and SEM observation of Kurtkrammeria spicula (Hust.) comb. nov.2018

    • 著者名/発表者名
      Taisuke Ohtsuka
    • 雑誌名

      Diatom

      巻: 34 ページ: 49~50

    • DOI

      10.11464/diatom.34.49

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 湿原の環境と土壌:特に泥炭湿原と鉱質土壌湿原の比較2018

    • 著者名/発表者名
      富田 啓介
    • 雑誌名

      ペドロジスト

      巻: 62(2) ページ: 38~43

  • [雑誌論文] 愛知県長久手市二ノ池湿地の地形と植生2018

    • 著者名/発表者名
      富田 啓介
    • 雑誌名

      ため池の自然

      巻: 59 ページ: 1~7

  • [学会発表] 鉱質土壌湿原が形成される環境の多様性と共通性2019

    • 著者名/発表者名
      富田 啓介
    • 学会等名
      第66回日本生態学会大会
  • [学会発表] 湿原の環境と土壌: 特に泥炭湿原と鉱質土壌湿原の比較2018

    • 著者名/発表者名
      富田 啓介
    • 学会等名
      ペドロジー学会2018年度大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 消滅した湧水湿地の土壌から発芽した湿地植物2018

    • 著者名/発表者名
      富田 啓介
    • 学会等名
      第10回日本湿地学会大会
  • [学会発表] 湧水湿地を知り尽くす:東海地方1,600箇所の踏査から見えるもの2018

    • 著者名/発表者名
      富田 啓介
    • 学会等名
      第10回日本湿地学会大会
    • 招待講演
  • [備考] 里山の地生態学

    • URL

      http://hoshikusa.jpn.org/

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公開日: 2019-12-27  

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