水生植物ウキクサはデンプンを蓄積する新たなバイオ燃料植物資源として期待されている。本研究では、ウキクサの増殖を2倍以上促進する植物成長促進細菌(PGPB)を数多く分離することに成功し、その増殖促進作用機構の一部を解明することができた。さらに、実排水を用いたウキクサ培養実証試験において、PGPBを利用したウキクサ培養によって、ウキクサのバイオマス生産性を2倍以上高めることに成功した。また、そのバイオマスからエタノールとメタンなどの燃料を効率的に生産することにも成功した。これらの結果から、PGPBを利用したウキクサ培養は、ウキクサバイオリファイナリーによる燃料生産の効率を高められることが示された。
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