研究課題/領域番号 |
15H02865
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
朝岡 幸彦 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60201886)
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研究分担者 |
野村 卓 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00507171)
日置 光久 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (10181059)
江崎 保男 兵庫県立大学, 地域資源マネジメント, 教授 (10244691)
笹川 孝一 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (70178630)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 湿地教育 / 持続可能な開発のための教育 / 野生復帰 / 環境教育 / 大型鳥類 |
研究実績の概要 |
豊岡・根釧・鹿児島等の大型鳥類の野生復帰事業における湿地教育の実践事例を集中的に調査・分析するため、本研究組織が最も研究蓄積を持つ①兵庫県豊岡市におけるコウノトリ野生復帰事業における湿地教育の実践事例の調査・分析を共同で行うことで、課題意識の共有と湿地教育の構造に関する基本枠について意見交換した。兵庫県豊岡市におけるコウノトリ野生復帰事業二関する調査では、関係するコウノトリ共生課などの行政職員からコウノトリ野生復帰事業の経緯やコウノトリ野生復帰事業を進める上で不可欠となる農業者との合意形成の過程について調査を行った。また、コウノトリをブランドとして利用した観光まちづくりのあり方について行政の担当課からインタビュー調査を行った。さらに、実際に現場で湿地保全を行っている地域住民へのインタビューを行い、活動のESD(持続可能な開発のための教育)として可能性を議論した。 これと並行して②北海道根釧地方のタンチョウ、鹿児島県出水市のナベヅル・マナヅルなど、絶滅危惧大型鳥類の野生復帰・繁殖事業等に関わる湿地教育の事例調査を進めた。鹿児島県出水市での調査は、ナベヅル・マナヅルの保護を行う関係者にその保護のあり方の概要についてインタビュー調査を行い、保護活動と学校教育・社会教育とのつながりについて議論を行った。 他方で、③日本湿地学会及び日本環境教育学会などの関連学会における湿地教育関連の先行研究のサーヴェイを進めるとともに、日本湿地保全連合などの環境保護・保全団体の協力を得て、湿地教育の実践事例を幅広く収集している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者を中心に分担者、連携研究者などが参加して、1.兵庫県豊岡市におけるコウノトリ野生復帰事業における湿地教育の実践事例の調査・分析を共同で行った。 2.北海道根釧地方のタンチョウ、鹿児島県出水市のナベヅル・マナヅルなど、絶滅危惧大型鳥類の野生復帰・繁殖事業等に関わる湿地教育の事例調査を進め、調査報告書の執筆中である。 3.日本湿地学会及び日本環境教育学会などの関連学会における湿地教育関連の先行研究のサーヴェイと湿地教育の実践事例を幅広く収集している。
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今後の研究の推進方策 |
【前期計画】のまとめ(本研究プロジェクトの中間報告の作成)として、「大型鳥類の野生復帰事業における湿地教育の特徴と課題(仮題)」を『自然体験学習実践研究』(第2巻2号)に掲載する。 代表的な地域(豊岡・根釧・鹿児島・佐渡など)における湿地教育の特徴を比較・分析するために、必要な補足調査を行う。 また、汎(Pan)湿地教育のあり方として、日本各地の(広義の)湿地教育の実践じれいの類型化及び構造化を進め、ESDに対応した「湿地教育」研究の枠組みと実践の構造を提起する。
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