研究課題
基盤研究(B)
福島第一原子力発電所事故後の市民の環境リスクへの対応行動と,それに関わる各種認知の現状と構造を明らかにすることを目的として調査を行った。その結果,1)事故前後の変化では,「原子力発電所」に関して,3.11後に安全性なしと判断する人,個人や社会に対するリスクがあると判断する人の割合が高くなり,震災6年後も震災前のレベルには戻らなかった 2) 原子力発電所や放射線リスクに関わる情報取得については,被災地や福島第一原発の現状,放射線の基準値や人体影響について,あるいは食品の線量に関わるデータなどの情報に関して6~7割の人が必要としたが,情報の要求と実際の取得状況に乖離があることなどを明らかにした。
環境保健学,環境リスク学