本研究では、個人の情報処理および知識創造による知的活動を支援する物的環境とはどのようなデザインが好ましいのか、空間を構成する物的環境の1)色彩、2)空間の大きさ、3)形態、4)時間による変化の主に4点に着目し研究を行った。被験者は、成人男性、成人女性に加え、高齢者男性、高齢者女性を対象とした。本研究では被験者へのアンケートによる印象評価調査、疲労・気分状態評価調査に加えて、光トポグラフィを用いた脳活動を計測する手法を用い、どのような物的環境のデザイン要素(色彩や空間の大きさ、形態、時間による変化)が人の知的活動を活性化させるのか、具体的に有用な知見を明らかにした。
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