• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

繊維の有効利用による環境浄化材料の設計および放射性セシウム吸着粉塵の対策

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 15H02886
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 衣・住生活学
研究機関山形大学 (2018-2019)
福島大学 (2015-2017)

研究代表者

金澤 等  山形大学, 大学院有機材料システム研究科, 客員教授 (50143128)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード吸着 / 分子間相互作用 / 繊維 / ポリアミノ酸 / 分子認識 / 放射性セシウム
研究成果の概要

「繊維の有効利用による環境浄化材料の設計」各種繊維を複数の有機化合物蒸気の中において、吸着実験を行った結果、繊維の分子構造によって、吸着しやすい化合物が異なる事がわかった。タンパク質繊維を詳細に考慮するために、種々のポリアミノ酸を合成して、それらに対する有機化合物蒸気の吸着をみた。その結果、一般に識別困難なポリ(L-アラニン)とポリ(L-バリン)を吸着特性から識別できる事がわかった。「放射性セシウム」について;実際に含有する物質について、化学的な検討を行い、「水に不溶な状態で存在している事」がわかった。放射性セシウムの吸着粉塵が負の電荷を持つとして、陽の帯電性をもつ繊維による吸着を検討した。

自由記述の分野

高分子化学 繊維科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

「高分子に対する低分子の吸着は、互いの分子の相互作用によって、選択的に起こる」という仮説のもとで、一連の研究を行ってきた。その結果、高分子に対する有機化合物蒸気の吸着をガスクロマト分析することによって、構造類似の高分子の識別が可能になる事を見出した。例えば、ナイロン66とナイロン6は、各種機器では識別できないが、吸着実験によって、識別可能である。類似の研究は、世界中の研究に見られない。従って、本研究は独創的で、学術的意義は大きいと考えられる。「放射性セシウムの対策には、それらを吸着した粉塵の吸着除去が最終的課題になる」と考えた。実際に放射性セシウムを含む物質を扱うので、研究の意義はある。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi