研究分担者 |
Vallance Michael 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (00423781)
室田 真男 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (30222342)
市川 尚 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (40305313)
渡辺 雄貴 東京工業大学, 教育革新センター, 准教授 (50570090)
美馬 義亮 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (60325892)
根本 淳子 愛媛大学, 大学連携e-Learning教育支援センター四国愛媛大学分室, 准教授 (80423656)
鈴木 克明 熊本大学, 教授システム学研究センター, 教授 (90206467)
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研究実績の概要 |
平成24年度から平成26年度まで科研費基盤研究B(教育工学)「ピアチュータリングを取り入れた高等教育における統合型学習支援システムの開発」を行い、その成果をもとに本研究を平成27年度から平成29年度まで科研費基盤研究B(教育工学)「大学生の3段階成長モデルの確立とその育成支援システムの開発」として行ってきた。これらの研究結果から、大学生が動機づけ、学習方略、メタ認知といったメタ知識を学習し、これらを学習の予見段階、遂行段階、省察段階において日々活用することで、有能な学習者となることが明らかになった。その学習を促進するために、共同で学ぶピアチュータリング環境をデザインし、段階的指導内容や方法を開発した。 大学においては、これまでの研究成果を活かし、本メンバーがそれぞれの大学において、地域と連携したプロジェクト型学習や、課外学習支援を行うピアチュータリングを実施する組織を立ち上げ、運営している。また研究過程で得た知見を活用し、共同研究者らとともに、教員向けに『学生を自己調整学習者に育てる』(Nilson, 2015; 監訳:美馬, 伊藤, 2017)を翻訳出版した。さらには研究成果を広く活用できるようにするために、学生向けに『学習設計マニュアル』(鈴木, 美馬,室田, 市川, 根本, 渡辺ほか, 2018)を執筆、出版した。自らの学びを効果的・効率的・魅力的に身につけられるよう、自らの学びを設計することへと導く19の方略を提供している。本研究で得た知見を本の構成に応用し、各章に、明確な学習目標、具体的でわかりやすい事例、理解を深めるための練習問題とフィードバックを配置した。
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