研究課題/領域番号 |
15H02936
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
溝口 博 東京理科大学, 理工学部機械工学科, 教授 (00262113)
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研究分担者 |
稲垣 成哲 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40192025)
杉本 雅則 北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (90280560)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 教授学習支援システム / 博物館 / 注意推定 / 関心推定 / 仮想世界・現実世界接続 / 没入感 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、博物館の展示内容の世界や環境を仮想的に再現、その中に擬似的に「入り込める」システムを開発して博物館学習の効果的な支援を図ることと、参観中の学習者の観測により注意・関心の度合いを推定する技術を開発することとにある。自分の姿が大画面に映る「デジタル姿見」の背景画像を仮想的世界とし、いわば「等身大プリクラ」的機能を実現して文字通り仮想世界に「入り込める」ようにする。また、博物館の実際の展示物参観に先立ち、学習者はこのシステムを通じ、没入感をもって展示内容を予習するというものである。 この目的を実現するため、最終年度の平成29年度においては、前年度までの成果を踏まえ、拡張版システムの構築と博物館等と連携した実証実験とを実施した。具体的には以下の項目について研究に取り組み、成果を得た。①拡張版システムの開発:コンテンツ、人物計測技術、事後評価定量化技術、教育プログラムの改善点を明確にするとともに、拡張の必要性と可能性とを検討し、第2回実証実験のための拡張版システムの開発・実装を行った。②第2回実証実験(平成29年度下期):前年度の第1回実証実験の改善点なども踏まえて、第2回目の実証実験を実施した。上記の拡張版システムを利用し、兵庫県立博物館で実施した。対象には、神戸大学附属小学校の協力を得て統計的に有意な人数を確保することができた。③評価分析(平成29年度下期):前年度の第1回実証実験と同様な評価を実施するとともに、複数の被験者相互の陽な、または陰なインタラクションの観点からも分析を行った。④研究の総括:前年度からの計2回の実証実験の評価を踏まえ、本システムが「古代から現代に至る広汎な視点での生物学・環境問題に対する興味関心の喚起と持続、理解深化等の学習支援」に有効であったかどうかを吟味、評価した。また「身体行為を伴う効果的な学習理解」についても評価を行った。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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