研究課題
本研究は英語学習支援システムの要素技術を確立するために、(1)学習者話し言葉(聴解、発話)コーパスの作成、(2)教材の難易度を文単位で推定する技術の開発と検証、(3)学習者が習得していない語彙や文法を検出し、学習者の言語能力を推定する技術の開発と検証に取り組む。平成27年度は(1)を中心に研究作業を進めた。具体的には、コーパスデータの設計条件としてデータの仕様を検討した。また、学習者の聴解能力の推定手法を検討した。その結果にもとづき、英語学習者50名を対象に聴解・発話データ収集実験を行った。平成28年度は(1)を継続して行い、(2)および(3)を中心に行った。具体的には、コーパスデータ収集効率を高めるべくデータ収集ツールの作成を行った。また、収集したコーパスデータへの注釈データとして聴解・発音の評価データの検討を行った。そして、音声自動認識技術と人手による評価の比較実験の準備を行った。平成29年度は(1)から(3)の最終段階として成果の確立を図った。具体的には、コーパスデータ収集ツールとしてインタネット上で起動するツールを作成した。また、英語学習者の聴解・発音の分析用学習者コーパスとして、英語学習者(計140名)分収録の学習者コーパスを作成した。そして、学習者コーパスに基づく聴解・発音の評価法として、参照データと学習者データとの差異を距離として算出する手法(編集距離法)の信頼性・妥当性を一定度確認した。今後の課題として、本研究により開発された聴解・発音の評価に関する要素技術の展開が挙げられる。まず、本研究は文レベルでの検証は行ったが、句レベル、単語レベルでの検証が残されている。次に、要素技術としての精度に基づき信頼性・妥当性を検証したが、英語科科目においての実用性からの検証が残されている。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件) 備考 (1件)
Advances in Social Science, Education and Humanities Research
巻: 68 ページ: 78-81
10.2991/icat2e-17.2016.19
Proceedings of 2017 Conference of the Pacific Association for Computational Linguistics
巻: なし ページ: 357-366
-
The Journal of Information and Systems in Education
巻: 16 ページ: 7-11
10.12937/ejsise.16.7
Proceedings of the 25th International Conference on Computers in Education
巻: なし ページ: 934-936
Proceedings of the 2017 9th International Conference on Education Technology and Computers
巻: なし ページ: 63-67
10.1145/3175536.3175541
http://nlp.i.ryukoku.ac.jp/index.html